「劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」(高橋和希)の感想
伯爵レグホン大佐 2016/05/15(Sun) 15:01
あらすじ
遊戯王の原作から1年後が舞台の物語。闇遊戯にデュエルで勝ち逃げされた海馬瀬人が様々な手で闇遊戯ともう一度デュエルしようと奮闘するが、闇遊戯が復活されると困る新キャラの藍神はそれを邪魔しようとする。そんな中、表遊戯は高校卒業までの学校生活を楽しんでいたが……。
感想
映画館で映画を見るのは十数年ぶりだと思う。私が最後に映画館に行ったのは小学生か中学生のときだったため、そのくらいは経っている。その頃は、自分が初めて一人で見る映画が遊戯王になるとは夢にも思わなかった。
映画館に一人で行くのは初めてだったが、案外スムーズに観れた。最近はインターネットでチケットを購入したり、座席を選んだりできるようで、映画館の券売機でチケットを受け取って入場できる。今回はレイトショーというタイプで20時頃から映画を観た。映画というのは結構お金がかかるものだと思っていたが、レイトショーの場合は通常よりも安くなるようで、あまりお金がかからなくてよかった。
さて、映画の感想に移るが、映画を通して最も感じたのは海馬がすごいということである。彼風に言えば「すごいぞー!! かっこいいぞー!!」というところか。何がすごいかといえば、闇遊戯とデュエルするためにその過程として、宇宙に行ったり、エジプトで地中に埋まった千年パズルを堀り起こしたり、謎のデュエルディスクを作ったりしていて、めちゃくちゃだった。
闇遊戯との決着はバトルシティでは終わっていなくて、原作最後のデュエルは自分が闇遊戯とデュエルすべきだったと海馬は思っていた、という世界設定のストーリーである。原作のラストでは海馬はそんなに闇遊戯に執着していなかったような気がするので、なぜ海馬はそんなに闇遊戯とデュエルしたいのかが分からず不思議だった。(管理人の注釈。原作では海馬はエジプトに行っていないため、遊戯vs闇遊戯のラストデュエルも見ていない。)
遊戯王なだけあって劇中でも結構デュエルをする。ただ今回のデュエルは次元デュエルというもので、高レベルのモンスターを生贄なしで召喚できるというルールだった。カードの効果を説明することがほとんどないので、デュエルの部分は正直言って何をやっているのかがよくわからなかった。敵キャラの「藍神」が同じターンに何回も攻撃したり、モンスターを複数体出しているのだが、なぜそんなことができるのかがよくわからない。ただ、デュエル中のモンスターは作画がとてもよく、「すごいぞー!! かっこいいぞー!!」といった感じなので楽しめる。
あとデュエル中に無駄に叫ぶ。特に海馬はデュエル中に声を張りすぎだと思う。あんなに大声でドローとか言っていたらデュエルに勝つころには喉(のど)が痛くなっていると思う。また、海馬がいろいろなブルーアイズを出していて訳が分からない。ブルーアイズの名前を持つモンスターが多すぎる。いつの間にそんなに増えたのか。
ストーリーは、原作で不明だった「バクラが千年リングをどうやって手に入れたか」「シャーディーは5年前ならすでになんだったのか」とかが分かって面白かった。デュエルも前述の通り、モンスターに迫力があって全体的に面白い。
ただ残念なところとしては劇中のラスボスに相当するキャラのデザインがとてもかっこ悪かった。ドラゴンクエストで、その辺の雑魚モンスターとして出てきそうなデザイン。他のモンスターは「すごいぞー!! かっこいいぞー!!」なのに、これだけは個人的には「どうしてこうなった」というレベルで非常に残念に思う。
おわり。