「幻想水滸伝5」の感想その4

因数分解 2023/10/31(Tue)

あらすじ

幻想水滸伝5の感想その4

いつの間にかリオンの返事が変わっており、次の行き先のラフトフリートは今いるレインウォールの西だと言われる。そこからは特に詰まることなく、ロードレイクまで進めた。ロードレイクはゲーム開始後に最初に訪問した町であるが、最初の訪問はフィールド上を通って町に入ったのではなく、イベントを通して直接町に入っているため町の周囲の状況は分からなかったはずである(分かるのはせいぜい川の水が干上がっていることくらいである)。今回、フィールド上を通ってロードレイクに行くことで初めてロードレイク周辺がどうなっているかが分かる。ふつうフィールド上は緑色をしていると思うが、ロードレイク周辺のフィールド上は砂漠のようになっており緑がなく、川の水も城塞にせき止められているため周囲から水が消えている。ロードレイクが受けたひどい仕打ちは、今回のように外から見たほうがよく分かる。

ところでリオンには今回も私がおそるおそるロードレイクを出てラフトフリートに戻ったときに「レインウォールに戻りましょう」と言われた。それはロードレイクにもう用がなくなったときにロードレイクで言うべき言葉である。そうしなければロードレイクを出て良いかどうかの判断がロードレイクでは付かないためロードレイクを出るに出られない。レインウォールに戻ってみると今度は「メルセル卿のことを皆さんに聞いてみませんか」と言われ、そこで一時詰まった。時間をかけてバロウズの娘にアゲイド監獄の話を聞くものの、そこには行かないでくださいと言われる。しかし、リオンはそこに行きたがっているようである。

バロウズの娘に話しかけるとパーティメンバーを変更できるようになっており、ここで初めて私は幻想水滸伝5を始めてもう12時間くらいたつのにまだ誰も仲間にしていないことに気がついた。仲間になりそうなキャラは町に何人かいるが、話しかけてもまだ誰も仲間になってくれない。以前の感想で、ゲームを初めて最初の9時間は幻想水滸伝っぽくなかったと書いたが、まだ誰も仲間になっていないという意味ではゲームを初めて12時間たった今でもまだ幻想水滸伝っぽさは抜け落ちている。その後、アゲイド監獄に通じる洞窟はまだ掘りかけのため意味もなく行き止まりの壁に近づかないとゲームが進まないようになっているという難所を今回は再プレイで、すでに知っていたため難なくくぐり抜け、アゲイド監獄にいたメルセル卿から「ロードレイクを味方につけるために探偵にロードレイクのことを調べてもらおう」という旨の助言を受け、今やっと前回このゲームを投げ捨てた「オボロ探偵に会うために時間がたつのを待つ」ところまで来たのである。

ここまでゲームを進めて気がついたこと

  • 3D酔いがない。2021年に幻想水滸伝5と同時に購入したドラゴンクエスト8は3D酔いするため再プレイできず、再購入する気がないため感想も書けない。
  • 長々とした意味のない興味のない会話を何度もボタンを押しながら延々と読まされ続けるよりも、声で聞かせてもらったほうが時間はかかるものの頭に入れるのは楽だし、ボタンを押す手間がない分、優れている。全体的に会話の量が多すぎると思うが、その割にはゲームを進めるために必要な情報は教えてくれないため困る。
  • セーブの封印球が数多く配置されている。良いことだと思うが、宿屋でセーブをしなくなったため幻想水滸伝っぽさは薄まっている。しかし、町が広いため、セーブをするためにいちいち宿屋に移動するのは面倒だったと思う(特にストームフィストがそう。レインウォールはそうでもない)。ここまでゲームを進めていて宿屋で体力や紋章の使用回数を回復させたいと思ったことは一度もなく、幻想水滸伝シリーズのプレイがこの5が初めての方なら宿屋でセーブできることをまだ知られていなさそう。ダンジョン内でも入口のところやボス戦の前などにはセーブの封印球が用意されており、セーブに関しては親切になっている印象が強い。
  • フィールド上に低確率で突然強いモンスターが出てくることがある。たとえばレインウォール周辺なら「もさもさ」を巨大化させた「もっさもさ」という強いモンスターが出る。倒すとたぶん少なくともこの時点では他に入手方法がないアイテムが手に入る。
  • 戦争敗北時やパーティ全滅時にあきらめないを選択すると前回セーブした場所に戻るのではなくもう一度最初から戦争イベントやモンスターとの戦闘が始まる(ドラクエで言うところの時の砂のような効果に変更されている)。
  • 敵に火の紋章を使うとそのまま敵が燃え続けて、その後もダメージを与え続けられることがある。
  • 鍛冶屋に武器を鍛えてもらう際の音が「カン、カン、カン」で終わっている。ここは「カン、カン、カン、キーン」にしてほしかった。以前はあった最後のキーンの音が抜け落ちている。ただし、こんなことは慣れればもうどうでも良いことである。
  • 画面を拡大しないと人と置物の区別がつかないことがあり、話しかけても返事がないと思ったら置物だったことがある。
  • スキルがある。スキルも装備する。数あるスキルの中から2つまで選んで装備できる。スキルは戦闘後に得られるポイントを使用して鍛えられる。

ネット上にある攻略サイトの特徴

スキルは誰の何をどう上げたら良いのかを検索してみたが、そういう情報は出て来なかった。ネット上にある攻略サイトというのは、ただゲームに出てくる情報を丸写ししているだけのサイトが多く、なかにはパワポケで言うところの「確率は〇%」「あのモンスターの攻撃力の数値は〇〇」などの、通常は自分で調べることができないため、おそらく攻略本に書いてあることを丸写ししているのだろうと思われる内容が多く含まれているサイトまであり、ゲームの内容を利用してどんなことができるか(パワポケ攻略サイトで言うところの育成理論に相当する部分、太閤立志伝2攻略サイトで言うところの織田家開幕2か月でひと月に7城落とす方法など)を示すような内容はきわめて少ない。何をどうすれば良いかを示す自分の意見や考えのようなものがほとんどないのである。また、幻想水滸伝1で言うところの一騎打ち時の敵の攻撃力、武器の弱点属性(幻水1のモンスターは武器と魔法とで弱点属性が異なる)、仲間にする条件を満たしていないときの相手の挙動、金運の紋章の効果は重複すること、パワポケで言うところのポジション別の能力アップに必要なポイントなどの攻略本に書いていない情報を彼らはけして載せられず、ここまで来ると、もはやエアプとの区別がつかない。攻略サイトというのは攻略本に書いてあることの丸写し大会であり、攻略wikiというのは攻略本丸写しに対する責任分散システムなのだろうか? 遅ればせながら2023年に初めてパワポケ4攻略本を入手した私は、その攻略本に書いてあった様々な誤情報を見てそう思うのである。

2025年現在、パワポケ4・5・6の攻略本を入手済み。ネット上に現在ある、もしくは過去にあったパワポケ4・5・6に関する不可解な情報の出所や情報抜けの原因はたぶん攻略本で間違いない。例:パワポケ5表の美咲電話でサヨナラ男取得の情報は3冊中2冊の攻略本で不掲載、パワポケ6表の守備「セミオート」が高性能という攻略本の誤情報など。そしてやはり他の様々な情報を勘案した結果、パワポケ攻略wikiは攻略本を書き写して作られているとしか思えません。

なお「SDガンダム ジージェネレーションクロスレイズ 攻略Wiki」のトップページには次のように書かれている。

攻略本の内容の無断転載は禁止です。
投稿者の知識や自身でゲームを遊んで確認した内容を投稿してください。
  • 攻略本でしか得られない情報を享受できるのは、攻略本を購入した方だけです。
    本wikiは非公式であり、著作権者の許可なくそれらの情報を不特定多数の人に提供する行為は法律違反です。
  • 本wikiのあり方は、攻略本の発売前後で変わるものではありません。
    攻略本に記載されている情報をそのままwikiに載せることは決してせず、必ずご自身で根拠を得たうえでwikiに情報提供をお願いします。
  • 当該事項を理解できない方の編集は、著作権者にはもちろんのこと、本wikiにとっても非常に迷惑なので控えてください。

なんと立派なことだろう。このSDガンダム(以下省略)攻略Wikiのような精神が「パワプロクンポケット〇 攻略まとめwiki」や一部の幻想水滸伝攻略サイトには欠けているのである。「確率で~」「ランダムで~」などと情報の一部をぼかすことで、さも攻略本を書き写しているわけではありませんよ的な体裁をとっていても、攻略本にはそう書いてあるものの実際には違うという箇所はきっちり攻略本に書いてあるとおりの記述になっており、攻略本を書き写して攻略wikiを編集していることは明白である。今なお残る旧ネパワ界のパワプロ・パワポケ関係の攻略記事を持つサイトの中にも、おそらく攻略本を書き写していると思われるようなサイトはある(攻略本には身に付くと書いてあるが実際には身に付かない特殊能力を身に付くと書いているようなサイトです)。ポケ4表の天本玲泉やみゆき先生に関する誤情報など、ふつうにゲームを進めている分には勘違いしても仕方がないようなところは特に問題にはすまい。

たとえばパワポケ6攻略wikiなら、その選択肢一覧(2つ目の選択肢一覧)が出る前にこの選択肢一覧(1つ目の選択肢一覧)が出るよね、という箇所で1つ目の選択肢一覧の情報が抜けていたりする。たぶん攻略本の情報抜けしている箇所をそのまま書き写しているためそうなる。手元にゲームがない(ゲームソフトを所持しているかどうかの問題ではなく、ゲームをプレイしながら攻略wikiを編集しているかどうかの問題。おそらく編集者はゲーム画面ではなく、攻略本を見ながらwikiを編集している)ことが明らか。選手データの掲載よりも攻略データの掲載のほうが難易度が高い理由の1つとして、選手データはプレイ中にいつでも見られるが、攻略データはゲームを進めないと見られない(しかもゲームを進めたその瞬間にしか見られない。一度見たイベントならいつでも見られるなどという機能は存在しない)という制限の問題があるが、攻略本を書き写すことにより、その制限の問題を楽々クリアしている。

ちなみに選手データ掲載よりも攻略データ掲載のほうが難易度が高い理由の2つ目は、選手データは常に一定だが、攻略データ、つまりイベントにより上下するポイントはやる気、装備アイテム、部室レベル、コーチ評価等により変化するところにある。攻略wikiに掲載されているイベントにより上下する筋技素ポイントの数字は攻略本と同じくやる気通常時の数字になっているが、攻略本を見ながらではなくゲーム画面を見ながら攻略wikiを編集する場合は、イベントが発生するたびに現在のやる気、装備アイテム、部室レベル、コーチ評価等の確認が必要になり、これが手間になる。当サイトは基本的にはこれらの確認を取っていないため、たとえばやる気通常時に筋力5アップのイベントなら当サイトでは6とか7とかアップすると掲載されてしまっているようなところがある。なお、もし筋技素ポイントではなくやる気のアップ量を調べたいなら主人公のやる気を低く保っておく必要がある。やる気が最高値のときにやる気が上がるイベントが発生してもやる気は上がらないためである。そういえばパワポケ6表は、イベントによっては装備アイテム加算が入らない能力アップもあるためややこしいが(加算が入らないのは裏野球大会の試合で勝利後にポイントをもらえるときだけではないのだが)、攻略本は装備アイテム加算が入らない能力アップとそうではない能力アップを分けて掲載していないため、そんな情報はおそらく攻略wikiにも掲載されて来ないだろう(たぶん)。

なお、攻略は「データ」を(それも選手データや攻略本の情報の転載と違って全体像が不明な中、自分が見つけたイベントのデータを手当たり次第に)載せていけば終わりの世界ではない。仲間のパワーアップや彼女攻略の「手順」の解明、さらには強い選手を作るための「育成理論」へと進むのである。そういえば昔、ネパワ界では、よく交流・攻略サイトなどが「Communication&Capture」などと自分のサイトのトップページやバナーなどに書いていたと思うが、私はそのうちのcaptureに関してはいかがなものかと常々思っていた。これではまるで自分のサイトの攻略ページは何らかの媒体をキャプチャーしているだけだと自ら告白しているようなものであるが、本当にそれで良いのかと私は疑問に思っていたのである(そもそも攻略をcaptureと表現することに何か疑問を持たなかったのだろうか?)。なお、無断転載の話は攻略本に限った話ではない。セリフ集だ何だと言ってゲームの内容を書き写しているだけのサイトなどを見て、本当にそんなことをしても良いのかと私は疑問に思うのである。しかし、界隈全体が異常者の世界では、唯一正常な私のような正しい人間が異常者であるとされ、実際に何かを指摘するとさまざまな迫害を受けてしまうため何も言えなくなってしまう。

私が昔GB版のパワポケ1、2を購入した理由

私が昔GB版のパワポケ1、2を購入した理由は、その当時パワプロの実在選手データを掲載しているサイトはいくつかあったが、パワポケの実在選手データを掲載しているサイトは見つからなかったため、私がそれを作ろうと思ったからである。しかし、私はそれをしなかった。なぜなら実在選手データの掲載はただゲームの内容を丸写ししているにすぎず、そこには自分の意見や考え、自分で調べるという行為がなく、私がそれをすることは歌詞の転載などの著作権侵害と大して変わらないと思ったためである。ゲームの制作者が示す誰々のパワーはA142、誰々の走力はB13などの価値判断を、しかも情報の一部を引用するという形ではなく網羅的に、無断転載しても良いのだろうか? 私は昔ドラクエ6の攻略サイトを作りたいと思っていたがそれもやめた。誰がやっても同じだからである。しかし、誰がやっても同じであるため、作ろうと思えばすぐに作れる。なぜなら他サイトの情報を丸パクリすればそれで一応サイトが完成してしまうためである。ドラクエの攻略サイトはそのほとんどが自分の意見や考えを持っておらず、あの町で売っているあの武器の攻撃力は〇〇だの、あの職業は熟練度1で〇〇という技を覚えるだの、あのモンスターは〇〇というアイテムを落とすだの、ただ画面に表示されているだけの事実(しかも何か特殊なプレイをしなくても誰でも分かること)しか書かれておらず自分の意見や考えがなく、丸パクリしても問題は発生しにくい。巷にあふれる攻略サイトなどしょせんはそんなものである。

ゲームの発売年月日(昇順)

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