「幻想水滸伝4」の感想その4(最終回)

因数分解 2024/4/13(Sat)

あらすじ

2024年に幻想水滸伝4を購入し、前回幻想水滸伝4の感想その3を書いた。今回はその続きである。

ゲームが終わったため幻想水滸伝4のあらすじをここに書いておこうと思う。勝手に宿った真の紋章が原因で濡れ衣を着せられた主人公は流刑に処され、無人島にたどり着くがそこを脱出し、オベル王国という島国に移住する。主人公が元いた島は南進政策をとる他国に攻め落とされ、主人公が移住したオベル王国という島国もその他国に攻め落とされたため、主人公は脱出希望のオベル王国民や王様と一緒に巨大な船でオベル王国を脱出し、海賊と軍師、海上に浮かぶ他の島々を味方につけ、主人公が元いた島とオベル王国があった島を取り戻し、最後にゲーム中盤に撃ち込まれて島1つが一発で滅んでいるビーム状の危険な兵器を発射する装置がある他国の要塞を攻め落とし、戦後島々は群島諸国連合を発足させた。

幻想水滸伝4の感想その4(最終回)

海賊島に行ってみると軍師を仲間にすることを提案されたが、その軍師がどこにいるかは教えてくれなかった。海図を見てみると青いマークが付いている島があったため、その島に行ってみるとそこに軍師がいた。これ以降もどこに行けば良いかは言葉からはよく分からないが、海図に付く青いマークを目印に島々を訪問し、各島を味方につけながらゲームが進んでいく。何故なのかはよく分からないが(小島で規模が小さいため?)、各島のリーダーに話をするだけで各島が主人公らの味方になっても特に不思議に思わなかった。青いマークが付いている目的の島にはビッキーのワープでは移動できないようになっており、まず目的の島に一番近い島にワープした後、船で海の上を5秒に1回エンカウントしながら目的の島まで移動し、近づくだけでは駄目で、上陸できるポイントに船を持っていかなければ目的の島に上陸できないという苦労もしている。話を持ちかけられた島にとっては、主人公がどんな苦労をしていようが知ったことではないと思うが、主人公の側は島々を味方につけるために航海という大変な苦労をしている。

最後のダンジョンのなんとか要塞に主人公が入っていくところでプレイ時間は約25時間になっていた。もし海賊島を出た後に約7時間迷っていなければ、ここまでのプレイ時間は約18時間だったはずである。その前のイベントで使った別動隊に主力メンバーを入れていたため、主人公の新たなパーティメンバーは皆弱い。攻略サイトには誰を育てればレベル4魔法が使えるようになるかが書かれていなかった。育ててもレベル4魔法が使えなかったり紋章枠3つにならなかったりすることがあるため、誰をパーティメンバーに入れるかは悩みどころである。ところで「幻想水滸伝5は原点回帰して良くなった」という意見は本当のことだろうか? 私にはその意見は情報工作か、ドラクエ攻略などと同じように何も考えずに他サイトの内容を書き写して書いているだけの感想だとしか思えない。そもそも私にはどこをどう回帰したのかがよく分からない。幻想水滸伝5はパーティメンバーが6人に戻り、前列・後列の隊列と武器のSMLレンジが復活し、紋章のエフェクトも派手になったが、戦闘システムはストーリーに影響しない。隊列や武器のSMLレンジがあろうとなかろうと、また、紋章のエフェクトが派手かどうかではストーリーは変わらない。私にはむしろ4で原点回帰したが、それが受け入れられなかったため、5は1や2とは別のゲームにしたように思える。

ゲーム内に途中で行き詰まる要素がなく、ゲームが早く終わることは利点である。特に4に不満があるような方なら、面白くないゲームがだらだらと長く続くよりも、面白くないゲームはさっさと終わってしまったほうが良いと思うはずである。ゲームの途中で指示がなくなり7時間の海上放浪や最後にどうでもよいことで時間を食わせることは幻想水滸伝の新しい伝統であり、5は1や2に回帰などしておらず、引き続き3Dであることも含めてしっかり4の悪習を引き継いでいる(はじめてやるゲームだから時間がかかっただけかもしれないが)。

最後のダンジョンのなんとか要塞に入った後はもう外に出て他の島に移動することができない。本拠地の船には戻れるが、本拠地では物を売れないため値段の高い装備品を買うためのお金は戦闘で作るしかない。本拠地の鍛冶屋で上げられる武器レベルの上限を引き上げるアイテムをここに来るまでに1つしか拾っていなかった私は、本拠地では武器レベルを最高9までしか上げられない。幻想水滸伝は武器レベルを最大16まで上げられる。要は9/16=56.25%の強さで私は最後のボスと戦わなければならない。レベル60弱で各キャラの3つ目の紋章枠が空きだし、戦闘中にHPが自動回復する木漏れ日の紋章を宿し、大量の特効薬を用意し、敵が白くなったら防御し、合体魔法を打った後はHP1万3,000の最後のボスに1ターンにつき約250(敵に与えられるダメージ量は正確には1ターンにつき約500だが、敵は毎ターン約250ずつHPを自動回復していくため、主人公らが敵に与えられるダメージは1ターンにつき約250)のダメージを与えながら約32時間でゲームをクリアした。意味不明な素材というアイテム、読めない古い本、宝の地図とは? 幻想水滸伝1のテッドはいつになったら出てくるのかなど様々な疑問を残しながら私の幻想水滸伝4のプレイはここで終わりを迎えたのである。

その他の気がついたこと

  • アイテム購入時に購入数を入力できる(まとめ買いできる)。
  • 最後のボスと戦う前の主人公のセリフの「パンが食べたい」という言葉が印象的だった。
  • 各キャラの顔をよく見てみると、お面をかぶっているように見えるキャラが多い。
  • 罰の紋章は、戦闘中の魔法の効果は他の紋章に劣っていると思うようなところもあるが、ストーリー上で「わが真なる罰の紋章よ」などと言いながら紋章を使う場面では海上に浮かぶ敵の船を一掃している。通常の紋章ではこのようなことはできないのだろうか?
  • 地図がないため、どこにガイエンとクールークがあるのかがよく分からない。クールークは南進政策をとっているため北のほうにあることは分かる。最初に主人公が所属している組織の名称がガイエン海上騎士団のため、主人公が最初にいた島の近く(ゲームに登場しない西のほう?)にガイエンがあるのかもしれない。
  • どうしてこのゲームは評判が悪いのだろうか? 幻想水滸伝1や2が良くて幻想水滸伝4が良くないなら、幻想水滸伝3や5は4よりももっと悪いはずである。幻想水滸伝4はエンカウント率が高いとはいえ、それは海上を進むときだけのことだし、幻想水滸伝5のように戦闘の前後に長いロード時間が入らないため逃げれば済む問題だと思う。もし戦うとしても幻想水滸伝3と違って紋章がすぐに発動するし、幻想水滸伝5のように敵のHPが1000~3000もないため、比較的すぐに戦闘は終わる。
  • フィールドの移動も幻想水滸伝3と比べれば改善されている。幻想水滸伝3のフィールドは自分が進んでいると思っている方向に進んでいないことがあるし(下に抜けたいのに、フィールドから出てみると左のほうに移動していたなど)、平野でなければ側面の障害物に引っかかって先に進めなくなることがあるし(しかも3Dは画面が暗くて特に建物の中の地下室や地下の洞窟などになると、どこに何があるかがよく分からないし)、1枚1枚のマップが広すぎてなかなか次のマップに進めない。もう移動したくないと思うようなフィールドマップだったと思う。3Dはマップが広くて足は遅くて、町から町に移動するときにかかる時間や、1枚のマップに留まる時間が2Dのときよりも増えていると思う(たぶん。実際のところどうなのかは調べていないため分からない)。幻想水滸伝4もフィールドや一部の町・ダンジョンの内部が広すぎると思うが、船は進みたい方向に進んでくれるし、海の上は障害物が少ないし、海図で指示を出せばオートでまっすぐ進んでいくため移動が楽になっていると思うし、ダッシュ時の移動速度が上がっているため町やダンジョンのマップが広すぎる問題もある程度改善されている。ただし、画面の暗さは相変わらずで、これは最後のダンジョンのことだが、暗いときは戦闘中に敵が何人いるかさえよく分からない。うす暗くて敵の姿が見えにくい(私の家のテレビの問題なのかもしれないが。テレビというよりもケーブルの接触の問題のような気がする。明るいときは明るい)。

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