「首折り男のための協奏曲」(伊坂幸太郎)の感想

★★★★
伯爵レグホン大佐 2014/04/27(Sun) 00:16

感想

最近、本を読むことがないため感想を書くことがなかった。久々に感想文を書く。そろそろ感想を書くのにも飽きてきたと最近は思う。というより本を読む気分でもない。

最近は小説や新書ではなく、漫画を買うことが多い。だいたいブックオフで買う。どうでもいいがブックオフは店内がくさい。入った瞬間、なんともいえない臭いがする。古本の臭いなのか、それとも店内に入る人の臭いなのか、どのブックオフも大抵くさい。

たまに豚骨ラーメン臭のする人を見かける。見かけるというよりも、臭いがして認識する。そういう人はだいたい太っている。たぶん、それが「ワキガ」というものなのだろう。どうでもいいが「ワキガ」は漢字で「腋臭」と書くらしい。「ワキガ」を変換すると「腋臭」と出てくる。

私が幼稚園児の頃、ワキはよく洗わないと臭くなることを祖母が風呂場で教えてくれた。なぜワキは洗わないと臭くなるのか。そのころの私には理解不能だった。しかし、私が高校生になったころから、豚骨ラーメン臭のする人を見かけるようになって、その言葉の意味をようやく理解した。

ワキガの話は置いておいて、感想に入りたいと思う。ちなみに「その話は置いといて」というのは「話」を空間的に捉えようとする高度な意思疎通の方法であると、前に感想を書いた「サラリーマン生態図鑑」に記載されていた。そんな高度な意思疎通である「話を置いといて」というのは、話題を変えるという意味である。というわけで話題を変えて「首折り男のための協奏曲」の感想に入ろうと思う。

さて本書は7つの短編集である。7つ収録されている理由は、人間の首の頚椎(けいつい)が7つだからと本書に記載されている。ちなみに本書の題名にもなっている首折り男の話「首折り男の周辺」はすでに2回くらい他の短編集に掲載されており、目新しい作品というわけではないらしい。

ちなみに帯には「怪談に震え」「父は子のため復讐者となる」と書いてあるが、そう思わせるような話はない。近い話はあるが何か違う。この帯を書いた人は本当に本書を読んだのか?

短編集は読みやすくて良い。各話30~50ページのため、さらっと読める。私はさらさらと読めるほうが良い。長編も良いが短編の方が区切りが良い。長編だと延々と読み続けることになるが、短編なら1日1話ずつくらいで読める。

短編は7つあるが首折り男が登場するのはそのうちの第3話だったと思う。黒澤は3話分くらい登場する。黒澤とは伊坂幸太郎の小説でたびたび登場する脇役である。彼は泥棒と探偵の仕事をしており、本書でも泥棒と探偵をしている。

正直なところ最後に本書を読んだのは1週間くらい前なので、ストーリーをあまり覚えていない。そんなに何度も読み返していないのであまり記憶にも残っていない。そのため、あまり書くことがないので、これで終わりにしようと思う。

おわり。

伊坂幸太郎の本の感想文