独学で測量士補試験に合格する方法

試験の難易度(戻る

難易度は低いです。10年分の過去問を解けばまず受かります。出題形式はすべて択一式のマークシート方式で、全部で28問出ます。そのうち18問正解で合格です(要は得点率約64%で合格です)。

28問中18問くらいは文章の正誤を問うような問題が出ます。残りの10問くらいは計算問題です。解答時間は3時間です。普通に問題を解いていれば試験時間は余ると思います。

測量士補試験の合格率
年度合格率
平成30年(2018年)度33.6%
平成29年(2017年)度47.3%
平成28年(2016年)度35.9%
平成27年(2015年)度28.0%

試験問題の難易度

計算問題は四則演算と比の計算が主です。高校1年生で習う三角関数の公式(sinθ=高さ/斜辺、cosθ=底辺/斜辺、正弦定理、余弦定理など)を使う問題もありますが、計算問題約10問中1、2問くらいしか出ないため、そういう問題を無視してしまえば、高校1年生で習う公式を知らなくても試験には合格できてしまいます。

測量士補試験の試験科目(と個人的な難易度の感想)

文章問題は、測量の知識がない人は「写真測量」と「応用測量」が難しめです。テキストの内容はたぶん試験科目のこの順番に添って記述されていることが多いと思うため、試験前に慌てて勉強しているようだと、もう試験日が近いのに最後のほうに難しい内容や問題が残ることになって困ります。この2つは計算問題も難しめです。

独学か通信教育か(戻る

要は自力で計算問題の解き方を理解できるかどうかの問題です。ただ合格することだけが目的なら文章問題は過去問を暗記するだけでも、ある程度の得点が見込めるため、文章問題が解けないから通信教育を選ぶというのはちょっと考えられません。

計算問題の難しい点は、解説を読んでも解き方が分かりにくいところです。冒頭でも書きましたが、内容は四則演算と比の計算が主なので、解き方さえ分かれば簡単に解ける問題ばかりです。

平成26年(2014年)度の計算問題とその解説(戻る

どんな計算問題が出るかの参考にしてください。ちなみに高校数学を使うのは一番上の問題だけです。

独学では無理そうだと思った方は予備校講座の利用を検討してください。土地家屋調査士試験の受験を考えている場合は、測量士補試験と土地家屋調査士試験のダブル一発合格を目指すコースがおすすめです。まずは独学でやってみよう、仮に予備校を利用するとしても教材学習タイプ(答練・講義なしで教材だけがもらえるタイプ)で何とかしよう、答練や模試は受けないでいいや、などと思っていると、どんどん長期化しますよ。

測量士補試験の合格率は20%〜40%くらいのため、ネット上ではどんなに簡単だと言われていても、最大80%くらいは試験に落ちますので、あまりそういう情報は鵜呑みにせずに予備校講座を利用するのが賢明だと思います。

文章問題よりも計算問題の方が簡単(戻る

過去10年分の文章問題を丸暗記しても、本試験の文章問題で確実に満点を取れるとは限りません。本試験では過去に出題例がない文章問題も出るためです。またこれは私の体験談ですが、過去問と同じような問題でさえ、本番ではボロボロと点を取りこぼしてしまいました。文章問題には全力で取り組み、計算問題は当てずっぽうマークで合格しようという考え方は危険です。

一方、計算問題は、過去問と同じパターンの問題が何度も繰り返し出題されており、一度解いたことのある問題を再度解いているような感覚ですから、おおげさに言うと何が出題されるか分からない文章問題と比べると、点が取りやすくなっています。計算問題は全問正解、文章問題は結果的に何点か取りこぼして合格というのが安全、確実な道です。

どの分野を重点的に勉強すれば良いか(戻る

全8種の試験科目ごとの出題数を見てみると「写真測量」は問題数が多めです。その分「地形測量」は問題数が少なめになっています。しかし「地形測量」は頻出かつ比較的簡単な計算問題を擁する分野のため、落とすわけにはいきません。結論としては、捨てても良い分野はありません。そもそも、多め、少なめと言っても、その差はたったの1問です。どの分野も出題数はほぼ同じです。

ちなみに全28問÷試験科目7つ=1科目につき4問になります。1問多ければ5問、1問少なければ3問です。(試験科目は全8種ですが「汎地球測位システム測量」は私が使ったテキストでは1つの単元として独立して扱われてはいなくて、他の科目の中に混ぜられているような科目だったので除外しています。他のテキストを見てみても、そこに割かれているページは少ないようです。)

測量士補試験の試験科目(全28問)
  1. 測量に関する法規
  2. 多角測量
  3. 汎地球測位システム測量
  4. 水準測量
  5. 地形測量
  6. 写真測量
  7. 地図編集
  8. 応用測量

ただし「測量に関する法規」を除く各科目の中の計算問題に関しては、出題例が少ないものもあります。そのため、どうしても理解できない計算問題があるときは、それが頻出の問題でない限り、2つ3つくらいは捨てても大丈夫ではないかと思います。

たとえば「多角測量」を例にとると、私が勉強に使った平成26年(2014年)度版の「測量士補 問題解説集市ヶ谷出版社の本。この本は試験に必要な内容をかなりしぼってくれていますには、偏心補正計算の問題がパターン別に5問、その他の計算問題が11問の計16問が収録されていましたが、本試験で出題されるのは大体、偏心補正計算から1問、その他の計算問題から1問の計2問なので、偏心補正計算以外の11問の中に理解できない計算問題があったとしても、その問題が本試験に出題される可能性は低いので捨てるのも有りです。

ちなみに「写真測量」と「応用測量」は計算問題が難しめですが、どちらも計算問題が頻出の科目のため、この2つの計算問題を捨てていると実力試しで10年分の過去問を解いたときに得点が安定しませんでした(この2科目の計算問題が少なければ高得点になりますが、この2科目の計算問題が多ければ不合格になります)。頻出の問題は2つ以上捨てたら駄目です。

すること(戻る

10年分の過去問が解ける実力を身に付けてください。

勉強すれば受かる

別の資格試験の話になりますが、たとえば司法書士試験や宅建試験等でも「過去問は大事だ」「過去問を解け」などとよく言われていますが、それらの資格試験の勉強をしたことがある人は、実際には過去問が解けるだけではそれらの資格試験に合格することは難しいことを知っていると思います。ですから、ここで私が「10年分の過去問を解け」と言っても、実際には過去問が解けるだけでは合格は難しいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、測量士補試験は本当に過去問さえ解ければ合格できる試験です。

必要な勉強時間

必要な勉強時間は人によって違います。過去問を解けるようになるまでの時間が勉強時間です。このページの1日ごとのアクセス数の推移を折れ線グラフで見てみると、1月の三が日を過ぎた辺りからアクセス数が伸び始め、同月の中旬を頂点として1つ目の山ができています。早い人は1月から試験勉強を始めているのではないかと思います。2つ目の山は4月です。最後の3つ目の山は5月ですが、この山は5月に入ってから試験日まで伸び続けて、ほかの山の2.5倍くらいの大きさがあります。試験日の翌日は崖です。アクセス数が急激に落ちます。

勉強の進め方(戻る

とにかく過去問が解けるようになるなら何でも良いです。

私の勉強の進め方

私は「測量士補 問題解説集」(市ヶ谷出版社)で主に計算問題の勉強をして、「測量士補試験WEB○×テスト」(リンク先は別サイトです)で文章問題の勉強をした後、同サイトで過去10年分の試験問題を試し解きして本試験に臨みました。

この本は試験に必要な内容をかなりしぼってくれています。特に計算問題のしぼり方が絶妙で、この本に出てくる計算問題をきちんと解いていれば過去10年分くらいの計算問題は解けてしまいます。10年分の過去問を解けるようになるために、必ずしも10年分の過去問を1問ずつ地道に解いていく必要はないということです。

ちなみに「過去10年分の試験問題を試し解き」と言っても、私は計算問題については最初から電卓を使用していて、途中の年度からはもう、問題を見て解き方を思い浮かべることができればそれでOKみたいな感じで、次々と問題を見ていくだけになったのですが、四則演算やルート(√)の計算に自信がない人はちゃんと計算をして問題を解く練習をしておいたほうが良いです。本試験では電卓は使えません。

ちなみに本試験の問題用紙は1ページがA4サイズ(横21センチ、縦29.7センチ)で見開きの右ページに問題、左ページが白紙という構成なので計算スペースは十分にあります。

計算問題

文章問題

テキストの紹介(戻る

東京法経学院

テキスト・過去問・数学の解説

とりあえずこの3冊を購入すると良いです。テキストと過去問をそれぞれ他社のものにするよりも、同じ「鉄則!」シリーズを使うほうがテキストと過去問の連携が取りやすくて良いと思います。「明快!よくわかる数学」は社会人のための数学の入門書です。土地家屋調査士試験の勉強にも使えます。

直販教材(模試など)

直販教材は一般の書店では販売されていません。東京法経学院の公式サイトから購入できます。「鉄則!」シリーズや「明快!よくわかる数学」も東京法経学院の本のため、東京法経学院の公式サイトから購入することが可能です。

その他

テキスト・過去問・数学の解説

  • 測量士補 合格ガイド (テキスト)

    amazonカテゴリ「測量士・測量士補関連書籍」でベストセラー1位のテキストです。著者は「測量士&測量士補 試験対策WEB」の管理人さんです。Kindle版もあります。Kindle版ならKindle無料アプリまたはKindle電子書籍リーダーですぐに読むことができます。

  • 測量士補 過去問280 (日建学院)

    10年分の分野別・項目別の過去問です。10年分の過去問題集は、東京法経学院のものか、こちらのどちらかを購入することになります。

  • 測量士補 計算問題の解法・解説

    計算問題の解法を解説している本です。amazonによると「測量士補 合格ガイド」「測量士補 過去問280」そしてこの本の計3冊はよく一緒に購入されているそうです。要はスタンダードな勉強をするなら、上で紹介した東京法経学院のテキスト・過去問・数学の解説の3点セットを買うか、こちらの3点セットを買うかのどちらかになります。そこに加えて東京法経学院の直販教材の「測量士補 最強の模試」が加わる感じです。


  • 測量士補 問題解説集 (市ヶ谷出版社)

    必要最小限の内容を詰め込んだ問題集です。科目ごとに問題に入る前に、出題傾向の分析と出題の要点をまとめたページも付いています。独学で短期合格を目指したい人におすすめの1冊です。この問題集と「測量士補試験WEB○×テスト」を解いた後で、東京法経学院の直販教材の「測量士補 最強の模試」を解いて実力試しをしてみると良いと思います。


  • マンガでわかる測量

    王子が城を建てるストーリーの漫画です。直接、試験対策になるような本ではありませんが、この本を読めば、これまでに測量をしたことがない人でも測量のイメージをつかむことができます。漫画ですから読みやすさ、分かりやすさは他の本の比ではありません(漫画は常に絵が付いていますからね)。

中山先生の本

測量士補試験・土地家屋調査士試験の通信講座を開いているアガルートアカデミーの中山先生が著(あらわ)した本です。中山先生は測量士補試験の本だけでなく、土地家屋調査士試験の「複素数による測量計算」や「書式作図テクニック」の本をKindle版で出していますので、気になる人はそちらも見に行ってみてください。

メディア教材の紹介(戻る

本だけで勉強するのは難しい、勉強に詰まった。そんなときにはメディア教材(テキストに加え、声や映像で分かるDVD or 動画DL付きの教材)がおすすめです。

メディア教材
  • わかる 測量士補試験の数学 これだけ! 公式15

    測量士補試験のあまたある計算問題を15の公式にしぼった教材です。丁寧に15の公式を学んでいけば、数学が苦手な人でも、きっと計算問題が得点源になります。リンク先でサンプル映像が見られます。

  • 測量士補 作業規程の準則 重要ポイント ガッツリ 解説講座

    こちらは文章問題対策のメディア教材です。測量士補試験の文章問題は4編425条文からなる「作業規程の準則」からの出題がほとんどです。文章問題は過去問の分量も多く、そのあまたある過去問をすべて自分で消化するのはかなり大変です。ポイントをしぼった解説で効率良く勉強しましょう。リンク先でサンプル映像が見られます。

  • 測量士補本試験問題解説講義

    平成25年(2013年)度以降の本試験問題とその解説が廉価で1年分ずつ販売されています。

予備校講座の紹介(戻る

測量士補試験で中途半端な勉強をして独学で測量士補試験に合格していると、土地家屋調査士試験の計算問題や求積の勉強に支障が出ます。これから土地家屋調査士試験を目指される方は、測量士補試験の勉強も含めて最初から予備校講座を利用することを強くお勧めします。

私自身、独学で測量士補試験に合格したため、今思えば「測量士補試験のときから予備校講座を利用したほうが良かったのではないか」という気持ちがかなり強いです。というのも、土地家屋調査士試験の勉強をしていると「これは本来、測量士補試験で勉強しておくべき内容だったのでは?」と思わされることが多々あり、独学での不十分な学習では、たとえ測量士補試験にはなんとか合格できたとしても、それがその先にはつながりにくいことを強く実感したためです。

測量士補試験の勉強を始めていない今ならまだ間に合います。昨年度、独学で試験を受けて残念な結果になってしまった方にとってはチャンスだと思います。予備校講座を利用することでアドバンテージを獲得し、独学で適当な勉強をして泥沼にはまっている土地家屋調査士試験の受験生(私もその一人)をごぼう抜きしましょう。

東京法経学院

初学者向け講座

受験経験者向け講座


通信講座であれば、どのコースのどのタイプ(DVDタイプ、WMV映像ダウンロードタイプ、教材学習タイプ)を選ぶかによって最大3倍くらいは価格に差が出てきますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

割引キャンペーンをしていることもあるので本当にちょくちょく見に行ったほうが良いですよ。早く勉強を始めればその分、試験前に余裕ができますし、ものによっては早期購入特典の提供や早期購入割引などが実施されていることもあり、予備校側も早期の購入を歓迎しています。チャンスをものにして勢いよく一発合格を目指しましょう。

東京法経学院は土地家屋調査士試験の合格実績が高く、例年土地家屋調査士試験合格者の約半数は東京法経学院の出身です。 東京法経学院はバックアップがばっちりなところもうれしいですね。

アガルートアカデミー

通信講座のみの予備校です。他社と比べるとお手頃な価格にひかれますね。特に測量士補試験・土地家屋調査士試験のダブル合格カリキュラムなら他社だと40万円〜70万円くらいすることもありますが(もちろん他社は値段に見合う内容の講義や答練、教材等を提供しており、合格実績もあり、受講生もたくさん抱えていますが)、アガルートアカデミーなら20万円台で済むという破格の安さです。

LEC東京リーガルマインド

講義の中で測量機材の実物を紹介したり、図解を多用したりして、実際の測量の様子をイメージしながら合格に必要な知識を身に付けることができます。

ダブル受験プラン『土地家屋調査士』+『測量士補』

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