独学で測量士補試験に合格する方法

試験の難易度(戻る

合格率は例年3割未満(20%台)。でも稀に40%くらいになることもあります(というか近年は上がったり下がったりしていますね)。私が受験した教室では受験生は30〜40代くらいの男性と工業高校の生徒が主でした。出題形式はすべて択一式のマークシート方式で、全部で28問出ます。そのうち18問(約64%)正解で合格です。28問中18問くらいは他の資格試験でもよく見られるような普通の(文章の正誤を問うような)問題です。残りの10問くらいは計算問題です。解答時間は3時間。

測量士補試験の合格率
年度合格率
平成29年(2017年)度47.3%
平成28年(2016年)度35.9%
平成27年(2015年)度28.0%
平成26年(2014年)度39.7%
平成25年(2013年)度21.2%

試験問題の難易度

計算問題に関しては四則演算と比の計算が主です。ただし、学校では習わない内容の方が圧倒的に多いので(小中学校や普通科の高校では測量の計算の仕方なんて習いませんよね)、四則演算と比の計算が主とはいえ、ちゃんと勉強しないと受かりません。

学校で習う数学の話をするなら、高校1年生で習う三角関数の公式(sinθ=高さ/斜辺、cosθ=底辺/斜辺、正弦定理、余弦定理など)を使うことがあります。ただし、そういう公式を使う問題も、年度によって違いますが1、2問くらいしか出ません。そのため、そういう問題を無視してしまえば、高校1年生で習う公式を知らなくても試験には合格できてしまいます。

測量士補試験の試験科目

文章問題は、測量の知識がない人は「写真測量」と「応用測量」が難しめです。この2つは丸暗記になります。収録位置がテキストの後ろの方なので、試験前に慌てて勉強しているようだと、もう試験日が近いのに最後の方に難しい問題が残ることになって困ります。この2つは計算問題も難しめです。

平成26年(2014年)度の計算問題とその解説(戻る

どんな問題が出ているかの参考にしてください。ちなみに高校数学を使うのは一番上の問題だけです。

独学では無理そうだと思った方はこちらのページ( 測量士補 新・最短合格講座 をご覧ください。土地家屋調査士試験を視野に入れている方は「調査士+測量士補 でダブル一発合格を目指しましょう。

午前の部の免除を狙う人向けの話(戻る

土地家屋調査士試験の午前の部の免除狙いで測量士補試験を受けようとしている人向けの話です。5月にある測量士補試験に合格すると10月にある土地家屋調査士試験の筆記試験(午前の部、午後の部)のうち午前の部が免除されます。

測量士補試験は独学で取ろうとする人もいますが、土地家屋調査士試験の午前の部の免除が目的で測量士補試験を受ける場合は、年内に2つの資格試験の勉強をすることになるため、独学だと勉強のスケジュールを立てたり、バランスよく勉強を進めたりすることがとても難しいです。どのくらい勉強すれば合格レベルに到達するかの見切りを付けられず、必要以上に測量士補試験の勉強をしたりして、土地家屋調査士試験の勉強に手が回らなくなったりします。

また仮に測量士補試験に落ちてしまうと、土地家屋調査士試験の午前の部の免除が受けられなくなり、ほぼ確実に土地家屋調査士試験のほうも不合格になることが決定してしまうため、その後は土地家屋調査士試験の勉強を続けるモチベーションが著しく下がってしまいます(午前の部を受けての土地家屋調査士試験合格者は平成28年(2016年)度は3名、平成29年(2017年)度は1名しかいませんでした)。

測量士補試験の合格率は20%〜40%くらいのため、ネット上ではどんなに簡単だと言われていても、最大80%くらいは試験に落ちますので、あまりそういう情報は鵜呑みにしないように、また、あまり頭の良くない自分には測量士補試験の独学合格は縁のない話だという現実を受け入れ、測量士補試験の勉強にも予備校の講座を利用することを強くお勧めします。

測量士補試験に落ちて足止めを食らっている人は結構多いのではないかと思います。たとえば平成28年(2016年)度の土地家屋調査士試験では、受験番号から考えると午前の部の受験申請者数は日本全国に少なくとも509名おり、そのうちの147名が実際に午前の部を受験していました。この147名について、測量士補試験に落ちたために午前の部を受けていると考えると、新規参入者の3割弱は測量士補試験に落ちていることになります(午前の部の合格点及び基準点をクリアしている人もいるため、初めから午前の部を受けるつもりだった人も、中にはいると思いますが……)。

ちなみに平成29年(2017年)度の土地家屋調査士試験では、受験番号によると少なくとも395名は午前の部の受験を申請しており、実際の受験者数は129名でした。やはり土地家屋調査士試験の新規参入者の3割くらいは、測量士補試験に落ちているのではないかと思います(ちなみに平成28・29年度ともに測量士補試験の合格率は40%程度あり、合格率は例年よりも高いほうでした。それでも落ちている人が3割くらいいるのです)。

勉強の内容(戻る

過去問を解くこと。できれば10年分。5年分だと万全ではありません。見たことのない問題が本試験に出て戸惑う可能性が高くなります。たとえば平成26年(2014年)度の試験では28問目に「平均河床高の標高を求める問題」が出ましたが、過去5年間これに似たような問題は出ていなかったので、5年分の過去問しか解いていない人にはこの問題は解くのが難しかったのではないかと思います。とはいえ、前回の出題と比べると今回の問題には図が付いていたので、その場でよく考えれば解けないこともない問題だったことは説得力に欠けるところですが……。

必要な勉強時間は人によって違います。過去問を解けるようになるまでの時間が勉強時間です。私は試験月(5月)に入ってから1日平均3時間くらいの勉強を始めたのですが、最後の方はもうすることがなくなってしまって何もしていませんでした(このページを作っていました)。

このページの1日ごとのアクセス数の推移を折れ線グラフで見てみると、1月の三が日を過ぎた辺りからアクセス数が伸び始め、同月の中旬を頂点として1つ目の山ができています。早い人は1月から試験勉強を始めているのではないかと思います。2つ目の山は4月です。最後の3つ目の山は5月ですが、この山は5月に入ってから試験日まで伸び続けて、ほかの山の2.5倍くらいの大きさがあります。試験日の翌日は崖になっています(アクセス数が急激に落ちる)。

ただし、皆の動向に関係なく、資格試験に慣れていない方や数学が苦手な人は、早めに取り組んでくださいね。みんなに付いて行って普通に勉強していても、合格率から言って落ちている人の方が多いわけですから。それに試験日が近くなってから試験問題が難しそうなことを知っても時間的に取り返しがつきません。なおテキスト選びに関しては測量士補試験のテキスト等(このページの一番下の項目に移動します)をどうぞ。

別の資格試験の話になりますが、たとえば司法書士試験や宅建試験等でも「過去問は大事だ」「過去問を解け」などとよく言われていますが、それらの資格試験の勉強をしたことがある人は、実際には過去問が解けるだけでは、それらの資格試験に合格することは難しいことを知っていると思います。ですから、ここで私が「測量士補試験の勉強の内容は過去問を解くことです」と言っても、実際には過去問が解けるだけでは合格は難しいのではないかと思う人がいるかもしれませんが、測量士補試験は本当に過去問さえ解ければ合格できる試験です。

独学か通信教育か(戻る

要は自力で計算問題の解き方を理解できるかどうかの問題です。ただ合格することだけが目的なら(後で土地家屋調査士試験を受ける気が毛ほどもないなら)文章問題は過去問を暗記するだけでも、ある程度の得点が見込めるため、文章問題が解けないから通信教育を選ぶというのはちょっと考えられません。

計算問題の難しい点は、解説を読んでも解き方が分かりにくいところです。冒頭でも書きましたが、内容は四則演算と比の計算が主なので、解き方さえ分かれば簡単に解ける問題ばかりです。

土地家屋調査士試験の受験を見据えた方向けのアドバイス(戻る

測量士補試験で中途半端な勉強をして独学でそれに合格していると、土地家屋調査士試験の計算問題の勉強に支障が出ます。これから土地家屋調査士試験を目指される方は、測量士補試験の勉強も含めて最初から資格の学校を利用することをお勧めします。


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私自身、独学で測量士補試験に合格したため、当サイトでは独学本位の論調で話を進めていますが、正直なところ、今思えば「測量士補試験のときから予備校を利用したほうが良かったのではないか」という気持ちがかなり強いです。それはやはり私自身、土地家屋調査士試験の勉強を進めていく中で「これは本来、測量士補試験で勉強しておくべき内容だったのでは?」と思わされることが多々あり、独学での不十分な学習では、たとえ測量士補試験には余裕で合格できたとしても、それがその先にはつながりにくいことを強く実感したためです。

勉強を始めていない今ならまだ間に合います。今回の試験で残念な結果になってしまった方でも大丈夫です。測量士補試験よりも土地家屋調査士試験のほうが勉強時間は圧倒的に長いため、まだまだゴールは遠く、いくらでも挽回可能です。測量士補試験の勉強に予備校講座を利用することでアドバンテージを獲得し、独学で適当な勉強をして泥沼にはまっている土地家屋調査士試験の受験生をごぼう抜きするためにも、 さぁ、あなたも 測量士補 新・最短合格講座  の一員になりましょう!!!


講師の内堀先生が教えてくれます。

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なお土地家屋調査士試験の予備校といえば、実績から言って今のところ東京法経学院一択ですから(例年、合格者の約半数は東京法経学院の出身者)、はじめから「調査士+測量士補 のフルパック講座を買って測量士補試験とともに土地家屋調査士試験の勉強を早期に始めることが土地家屋調査士試験合格への最短ルートとなります。

独学合格者の少なさ

土地家屋調査士試験は宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せん(当選×、当籤〇)を出した人よりも合格者数が少なく、その上さらに合格者の9割強は受験指導校を利用しており、もはや独学合格者など存在しないに等しい存在ですさすがに存在はしますけれどね。平成27年(2015年)は宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せんが448口あったそうです(開運グッズの紙面広告に載っていた数字)。なお土地家屋調査士試験の合格者は例年約400人です。受験指導校利用者の割合は月刊誌「不動産法律セミナー」4月号の合格者アンケート調査の結果です。このアンケート調査は毎年行われています。私が言っているのは2018年8月現在ネットで検索すれば見られる2015年合格者のデータのことです。例年合格者の9割〜四捨五入すれば100%が受験指導校利用者です

あなたの周りに宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せんを出した人はどのくらいいますか? 10人くらいいますか? 遅かれ早かれ、ほぼ確実に受験指導校を利用することになるのですから、もう最初から「調査士+測量士補 を利用するのが一番なのです。独学で試験に合格することは考えなくて良いです。そんな人はいないも同然なのですから。


ちなみにリンク先にはタイプ別(DVD、映像ダウンロード、通学)の受講料が載っており、どのコースを選ぶかによっても価格に差が出てきますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

割引キャンペーンをしていることもあるので本当にちょくちょく見に行った方が良いですよ。早く勉強を始めればその分、試験前に余裕ができますし、ものによっては早期購入特典の提供や早期購入割引などが実施されていることもあり、予備校側も早期の購入を歓迎しています。チャンスをものにして勢いよく一発合格を目指しましょう。早く勉強を始めないと消費税も上がってしまいますよ。

どの分野を重点的に勉強すれば良いか(戻る

全8種の試験科目ごとの出題数を見てみると「写真測量」は問題数が多めです。その分「地形測量」は問題数が少なめになっています。しかし「地形測量」は頻出かつ比較的簡単な計算問題を擁する分野のため、落とすわけにはいきません。結論としては、捨てても良い分野はありません。そもそも、多め、少なめと言っても、その差はたったの1問です。どの分野も出題数はほぼ同じです。

測量士補試験の試験科目(全28問)

ただし、各分野の中の計算問題に関しては出題例が少ないものもあります。そのため、どうしても理解できない計算問題があるときは、それが頻出の問題でない限り、2つ3つくらいは捨てても大丈夫ではないかと思います。

たとえば「多角測量」を例にとると、私が勉強に使った平成26年(2014年)度版の「測量士補 問題解説集 市ヶ谷出版社 (この本は試験に必要な内容をかなりしぼってくれています。特に計算問題のしぼり方がナイスで、この本に出てくる問題をちゃんと解いていたら過去10年分くらいの計算問題は解けてしまいます)では偏心補正計算の問題がパターン別に5問、その他の計算問題が11問の計16問が収録されていましたが、本試験で出題されるのは大体、偏心補正計算から1問、その他の計算問題から1問の計2問なので、偏心補正計算以外の11問の中に理解できない計算問題があったとしても、そのパターンの問題が本試験で出題される可能性は低いので捨てるのも有りです。

正直なところ、私は「応用測量」のよく分からない公式を使う計算と「多角測量」の水平角、方向角等が掲載されている表が出てくる問題は捨てていました(「応用測量」は公式を覚えるのが面倒だったから。表の計算の方はその表の意味(読み方?)が分からなかったため。なおその後、土地家屋調査士試験の勉強をする中で私はその表の意味を知りました)。

ところで、実は私はその前は「写真測量」の計算も捨てていたのですが、「応用測量」と「写真測量」の計算はどちらも頻出の問題のため、この2つの計算を捨てていると、実力試しで過去問を解いたときの得点が安定しませんでした(この2つが出題されなければ高得点になりますが、この2つが両方とも出題されると低得点になります)。へたをすると不合格になるかもしれません。当時はまだ文章問題の勉強も不十分だったため、年によっては17点、18点くらいの合否ぎりぎりの結果が出ることもありました。頻出の問題は2つ以上捨てたら駄目です。

文章問題よりも計算問題の方が簡単(戻る

過去10年分の文章問題を丸暗記しても、本試験の文章問題で確実に満点を取れるとは限りません。本試験では過去に出題例がない文章問題も出るからです。またこれは私の体験談ですが、過去問と同じような問題でさえ、本番ではボロボロと点を取りこぼしてしまいました。文章問題には全力で取り組み、計算問題に関しては当てずっぽうマークで合格しようという考え方は危険です。

一方、計算問題は、過去問と同じパターンの問題が何度も繰り返し出題されており、一度解いたことのある問題を再度解いているような感覚ですから、おおげさに言うと何が出題されるか分からない文章問題と比べると点が取りやすくなっています。計算問題は全問正解、文章問題は結果的に何点か取りこぼして合格というのが安全、確実な道です。

私の勉強の進め方(戻る

資格試験の勉強というと、たいていテキスト(教科書)と過去問を買うことになると思いますが、測量士補試験はただ合格するだけならテキストを読まずに問題演習をするだけでも十分勝ち目のある試験です。とにかく過去問が解けるようになればそれで良いです。テキストを何度も読み込むような試験ではないため、短期合格も可能です。

ちなみに私は「測量士補 問題解説集 市ヶ谷出版社 で主に計算問題の勉強をして、「測量士補試験WEB○×テスト」(リンク先は別サイトです)で文章問題の勉強をした後、同サイトで過去10年分の試験問題を試し解きして本試験に臨みました。この本は試験に必要な内容をかなりしぼってくれています。特に計算問題のしぼり方がナイスで、この本に出てくる問題をちゃんと解いていたら過去10年分くらいの計算問題は解けてしまいます。そのため、過去問の試し解きは3年分くらいに抑えてみたり、過去問は解かずに3回分くらいの模試を解いたりしてみて、もしそれでその問題が解けるようなら、もうそれ以上の勉強は必要なかったと思います。


過去問や模試の紹介


ちなみに「過去10年分の試験問題を試し解き」と言っても、私は計算問題については最初から電卓を使用していて、途中の年度からはもう、問題を見て解き方を思い浮かべることができればそれでOKみたいな感じで、次々と問題を見ていくだけになったのですが、四則演算やルート(√)の計算に自信がない人はちゃんと計算をして問題を解く練習をしておいた方が良いです。本試験では電卓は使えません。ちなみに本試験の問題用紙は1ページがA4サイズ(横21センチ、縦29.7センチ)で見開きの右ページに問題、左ページが空白という構成なので計算スペースは十分にあります。

計算問題

文章問題

ほかにも文章問題の対策には次のようなテキスト等を使う手もあります。

測量士補試験のテキスト等(戻る

テキストの選び方は2種類あると思います。その2種類のうち、どちらを選ぶにしても目標は「過去10年分くらいの試験問題の内容を身に付けること」です。その上で勉強時間をどのくらい取れるかによって、じっくりと学習する(約10年分の過去問を地道に解いていく)か、それとも私のように重複する内容ははしょって勉強するかの2種類に分かれると思います。

テキストおよび過去問

私が勉強していた当時はなかった新しい本がどんどん発売されています。詳しくは「測量士補関連の本 ページを見てください。「売れ筋ランキング もあります。

なお、一番売れている受験テキスト「測量士補 合格ガイド 第2版 はKindle版も販売されており、普通の紙の書籍よりも安く、しかも購入後は無料のKindleアプリをダウンロードすればスマートフォン、タブレットPCで配達を待たずにすぐに読むことができます。とても便利です。

10年分の過去問なら「鉄則!測量士補 過去問アタック があります。同じ「鉄則!」シリーズのテキスト「鉄則!測量士補合格ノート も販売されており、テキストとの連携が取りやすいと思います。

数学が苦手な人向けのテキスト等

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