「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」
(両方とも池井戸潤さんが書いた本)の感想

★★★★★
伯爵レグホン大佐 2014/10/11(Sat) 18:04

あらすじ

半沢直樹シリーズ最新作「銀翼のイカロス」とその前作「ロスジェネの逆襲」。元銀行員の半沢直樹と、銀行に戻った半沢直樹が、やられたらやり返す話。倍返しだ!!

感想

半沢直樹シリーズの作品を2つ読んだ。いつの間にかシリーズ物になっていたらしい。

そんなことよりも私は最近、本を電子書籍で読んでいる。そして電子書籍がとても便利で良いものであることを私は知った。電子書籍の利点は複数あるが、私が特に良いと感じたのは以下の4点である。

  1. 本を置く場所に困らない。
  2. 電車内や待ち時間でも気軽に読める。
  3. 単行本や文庫本よりも軽い(というかスマートフォンなので重さを感じない)。
  4. 電子書籍なので店に行かなくともネットを通じて気軽に購入できる。

ともかく電子書籍というものが便利であることを知った私は、以前のように紙ベースの書籍を購入する気にはとてもなれないのである。本屋に行って立ち読みをしてその本を購入しようと思っても、私はその本をその店では買わない。本はネットで買っている。しかしながらこんなことをされると本屋は本が売れずに困ってしまうだろう。

以前「書店員あるある」という本を読んだことがある。その本によると電子書籍は紙の書籍とは異なる流通をするようである。紙の書籍の流通は次の通り。

  • 出版社(納品)→ 取次(配本)→ 書店(販売)→ 読者

ところが電子書籍は以下のように流通する。

  • 著者(納品)→ 製作会社、アップロード会社(アップロード)→ オンライン書店(ダウンロード)→ 読者

つまり電子のほうは、紙とは異なり、出版社と取次(商社)が入らないようである。その代わりに製作会社、オンライン書店といった新しい仕組みが入り込むらしい。書店によってはオンライン書店を開設することもできるが、個人経営の書店などでは仮にオンライン書店を開設しても大手のオンライン書店(楽天ブックス、アマゾン、honto等)に読者を奪われてしまうのではないかと思う。

出版社は紙の書籍と電子書籍を同時刊行しているようである。であれば取次が最も儲からない気がする。しかし、電子書籍が普及しても紙のほうが良いという人も少なくないと思うので、実際にどうなっていくかはわからない。

先ほどから電子書籍の話ばかりしているので、そろそろ半沢直樹の話に戻ろうと思う。半沢直樹シリーズを4作品ほど読んで思うが、半沢直樹は敵に対してとても非情である。やられたらやり返すのは良いが、やられたほうは散々である。半沢直樹も散々な目に遭わされているのでちょうど良いのかもしれないが。せっかくなので半沢直樹に倍返しされた側の人物にスポットを当てたスピンオフ小説を書いてほしい。とても興味深い。

ちなみに半沢直樹シリーズの話は基本的にパワポケ一筋!管理人のtakeと当サイト管理人の一人である怖ん怒うとの間のやり取りと大して変わらない。そんな内容でも面白く、読んでいて続きが気になるような話になっている。いつかテレビ版が放送されたら見てみたいものである。

おわり。

話題作の感想文