「デラックスじゃない」(マツコ・デラックス)の感想
伯爵レグホン大佐 2014/07/28(Mon) 00:20
感想
マツコ・デラックスとはデラックスなマツコである。デラックスと聞くと景気がよさそうで良い。なんたってデラックスである。豪華な感じがする。その辺のマツコとは違う。デラックスなマツコである。
それはいいとして本書にはマツコ・デラックスの生い立ち、私生活、趣味、メディアへの考えなどが記載されている。 これを読めばあなたもマツコ・デラックスについて理解を深めることができるかもしれない。
私はマツコ・デラックスをテレビでよく見ている。というより、深夜枠の番組で結構見ている番組にマツコが出ている。例えば「マツコ&有吉の怒り新党」だとか「月曜から夜更かし」などである。仕事を終えて家に帰るのが23時過ぎの私は、深夜しかテレビを見ることができない。そんなときにテレビをつけると大体マツコ・デラックス(以下マツコ)が映っているというわけである。
マツコが言うには今の若者がテレビを見るのは23時頃だという。そして今の23時台は昔で言う21時台、つまりはゴールデンタイムなのだという。19時~21時にテレビを見ているのは専業主婦かおじいさん、おばあさんくらいではないかとマツコは語る。それは確かにそうかもしれない。近頃、若者のテレビ離れとよく言われているが、若者がテレビを見られる時間自体が少なくなっているのではないだろうか。23時頃からテレビを見て深夜1時頃には寝るのだとすれば、そもそもテレビを見る時間がない。
若者の○○離れは他にもある。例えば車離れ、たばこ離れ、酒離れ、読書離れ、音楽離れなどである。利用者が減ったものに「離れ」と付け足せば、物が売れないことに対する言い訳に使えるという風潮があると思う。いっそ若者のニワトリ離れとかでも通じそうな気がする。若者の鶏肉離れ、飼育小屋離れとかでもいい気がする。
大学を出て大企業の正社員になり長時間働いても手取りは生活保護と大して変わらない。そんな状態では当然テレビを見る余裕はないし、物を買うこともできない。
管理人の注釈。ちなみに生活保護のうち生活扶助(食費・被服費・光熱水費等)は高齢者単身世帯(68歳)だと東京都区部等で8万870円、地方郡部等で6万5,560円です。ほかにも住宅扶助(家賃の支給)、医療扶助(医療の支給)等があります。詳しくは「生活保護制度の概要等について 平成28年5月27日厚生労働省社会・援護局保護課」の4ページ目の表を参照のこと。平成28年=2016年。
話は変わるが、マツコは年末の紅白歌合戦はお祭りであり、ミュージックステーションなどの音楽番組とは違うのだという。確かに紅白はお祭りの趣がある。小林幸子などを見ると特にそう思う。しかし、マツコは北島三郎の紅白引退に伴って紅白がお祭りでなくなったと語る。紅白がお祭りでなくなったかどうかは私は知らないが、昨年は小林幸子が出なかったので面白みは減ったと思う。そんなことより、最近は口パクの歌手が多いらしい。私は歌手が口パクかどうかテレビを見てもわからないので口パクが多いのか少ないのかが分からず、なんとも言えない。
本書を読んでマツコの生い立ち、考えなどを知り、理解を深めることができた。
おわり