「共喰い・第三紀層の魚」(田中慎弥)の感想
★★
伯爵レグホン大佐 2013/06/13(Thu) 22:18
伯爵レグホン大佐 2013/06/13(Thu) 22:18
あらすじ
- 共喰い
父親は性行為をするときに相手を殴るくせがある。そんな父を嫌悪しつつ、結局自分も性行為時に彼女を殴るという話。
- 第三紀層の魚
勲章をめぐるサスペンスドラマ。昼の13時30分くらいに実写ドラマで流すと良いかもしれない。
感想
- 共喰い
蛙の子は蛙ということわざがある。要はそういう話。そう考えると暗い話だと思う。結局、血筋の壁は越えられないということになるのか、それともならないのか。
著者は芥川賞を受賞したらしい。テレビで見た記憶がある。帯にも書いてあるし、著者は有名人かもしれない。
芥川賞とはどういう作品が求められるのか。よくわからない。芥川はどう思っているのか。
最近の作家は自殺しないのか、それともするのか。
どうでも良いことかもしれません。
- 第三紀層の魚
「共喰い」は方言からして山口あたり。こちらは山口よりも四国に近いかもしれない。読むと祖母のことを思い出す話。それだけ。
名言
- 共喰い
- 「首絞めたこと許してくれんでもええけえ、するだけしてくれんか?」
主人公の少年のセリフ。父親を嫌悪している場合じゃないと思う今日この頃。
- 「首絞めたこと許してくれんでもええけえ、するだけしてくれんか?」
- 第三紀層の魚
- 「地下鉄って深いん?」
深いんじゃない? よく知らないけれど。ちなみに本書には上記2つのストーリーの他に著者と瀬戸内寂聴の対談がおまけとして約40ページついてくる。興味がある人はどうぞ。
- 「地下鉄って深いん?」