「書店員あるある(書店員あるある研究会/著 菊池秀規(いつもここから)/漫画)」の感想

★★★
伯爵レグホン大佐 2013/07/28(Sun) 00:30

内容

書店員が〝あるあるネタ〟を語る本。書店員の思いが書かれている。絵も付いているため分かりやすい。

感想

漫画を描いている菊池秀規はお笑いタレントである。ネット検索によると「いつもここから」という芸名らしい。バイクにまたがり「どけどけ~!」というネタを披露している。確か10年くらい前にテレビでも見た気がする。

菊池秀規はNHKの「ピタゴラスイッチ」にも出ている。私はピタゴラスイッチを見ていたにも関わらず、このことに気がつかなかった。ピタゴラスイッチは1年前にも見ていたのに気がつかなかった。これは盲点である。確かに思い返してみると、二人組の男性がピタゴラスイッチの番組内で「アルゴリズム体操」をしていた。アルゴリズム体操は独特な音楽とリズムを持つテンポの良い体操である。

それはともかく書店員は書店でレジを打っているだけではなく、本を運んだり、外装を付けたり、付録を本に付けたりと肉体労働が多いらしい。ということは昨日の感想でも述べたが、書店員はホワイト、ブルー、グレーのどれか? 一見、ホワイトだが実態はブルーである。さらにレジ打ちが肉体労働に入るかどうかは、私はそれを体験したことがないため分からない。

それはさておき、本の付録は本とは別に搬入され、書店員により付けられているという事実には驚いた。コロコロコミックという月刊コミック誌は毎月様々な付録が付いているが、あれは全て書店員が付けていたということになる。コンビニなどでも店員が付録をつけているのか? 私はコンビニで働いたことがないため分からない。売れ残った本は販売元に返品できるが、付録は返品できないため、その場で処分するか店員が持ち帰るかするらしい。これも意外な点である。

それはそうと「ワンピース」というマンガがやはり人気らしい。本書でもそのことについて触れている。ワンピースの新刊発売日などは大変らしい。さらに驚くことに書店では万引きが多いらしい。被害総額は192億円とのこと。だが思い返してみてほしい。総額192億円という数字について考えてみるべきである。山田慎哉の本を思い出すべきである。

192億円が年間の被害額だとして書店の数はいくらか。「日本著者販促センター」によると2013年5月1日現在の書店の数は1万4,241店舗のようだ。ドラゴンボールの戦闘力で言うと、初めて地球に来たベジータより4,000少ないくらいである。

約1万4000の店舗があるということは192億円÷1万4000店舗=137万1428円である。1店舗につき年間で約140万円の万引きが発生していることになる。ということは1店舗につき1か月で約12万円の万引きが発生している。

約12万円といえば人気の漫画ワンピースで言えば272冊分。つまりは全国の書店で1店舗につきワンピースが月に272冊も万引きされているということか? 小さい店ででそんなに万引きされたら店から本が無くなりそうだが。

話がややこしくなってきた。とりあえず本を読むことでこんな考え方もできるということ。

おわり。

印象に残ったこと

手の甲にメモすること。私は小さいサイズのメモ帳を買っている。

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