「大人のやり直し中学物理」(左巻健男)の感想

★★★
伯爵レグホン大佐 2014/08/19(Tue) 00:48

あらすじ

現代を生きるために必要な科学的知識、基礎知識が身につく。 科学の基本は物理! 中学からのやりなおし教科書。 ばさばさつばさ、法政のつばさ。

感想

本書は左巻健男という、学生時代の私にとっては身近だった法政大学の、生命科学部環境応用化学科の教授が書いた本である。 生命科学部環境応用化学科と言われてもピンとこない方が多いと思う。 私が思うにこの学科は、化学を環境に応用するにはどうすれば良いかを学び、考える学科である。 最近の大学の学科名はやたらと長いものもあるため誤解されても仕方がない。

さて本書は中学生レベルの物理をやり直し、復習するための本である。 光と音、力、温度と熱、電流、仕事とエネルギーなどが主な内容である。 本書を読むことで中学生レベルの物理を復習することができると差巻は言う。 差巻によると各章を30分ほどで読めるように作成したという。 これは確かにそうで、私でも30分あれば読める内容であった。 ただ私が30分で読めたからと言って、誰でも各章を30分で読めるとは限らないため注意が必要である。

本書を読むことで私は中学生レベルの物理を学び直すことができ、大変有意義だったと感じた。 たとえば電気用図記号においては以下のような記号がある。

電池または直流電流の電気用図記号

この記号は電池、または直流電流を表し、長い縦線の方が+極である。 本書を読み、私はこのことを知ることができた。 また電流は+極から−極に流れるらしい。 高等学校か中学校か小学校かで習ったことかもしれないが、私には記憶がない。 当時の私、たとえば小学生の頃の私にとってはそんなことはどうでもよいことだった。

小学生のころの私にとっては算数も理科もどうでもよかった。 そんなことよりもポケモンの技の「りゅうのいかり」は相手のポケモンに40のダメージを与えることや 「ナイトヘッド」は技を使用するポケモンのレベル分だけ相手ポケモンにダメージを与えること等の知識を取り入れることの方が遥かに有意義だった。

他にも遊戯王の「暗黒騎士ガイア」の攻守が2300、2100であることや 「ガーゴイル」の攻守が1000、500であることなどの方が遥かに重要だった。 そのため、それらのことは今でも覚えているが、 電流が+極から−極に流れることやフレミング左手の法則等は私の記憶には無い。

ところで本書を読んでもフレミング左手の法則というのは意味がわからない。 あれを考えたフレミングはあたまがおかしいと思う。 本書を読んで、直線に流れる電流にはその周りに一回りの磁界ができることを学んだ。 電流の周りに磁界ができることは分かったがフレミングは意味がわからない。

当時の私にとってはフレミングよりも、ロックマンエグゼでウイルスに40ダメージを与えるキャノンをA、 B、Cの順に連続でスロットすると、プログラムアドバンスでゼータキャノン1になり、 5秒間無敵状態でキャノンを打ち続けられることの方が遥かに重要だった。

要は私は小、中学生の頃は勉強というものに全く興味を持っていなかったわけである。 しかしながら、英単語を1つ覚えるのと恐竜の名前を1つ覚えることは難しさで言えば同じことだと私は思うのだが。

ブルハスカヨ・サウルス・マトレイという恐竜の名前を覚えることと、英単語fatherを覚えることは同義であるし、難しさは同じだと私は思う。 3人称単数にはsをつけることを覚えることと、シールドライガーとセイバータイガーの最高時速を覚えることは大して変わらないのではないだろうか(ライガー250km/h、タイガー240km/h)。

つまりは学びたいと思う対象が激しく間違っており、興味のないことには全く関心を抱かない時代を中学校2年生まで過ごした結果、現在の私ができているのである。 ちなみに関心のなかった英語や数学、理科などを私が中学校3年時から勉強するようになったのは塾へ通うようになったためである。 私は塾に行くことで初めて勉強をするという行為を知った。 そういうわけで、大人は良いとして、子供はこんな本を読むよりも塾に行った方が良いと私は思っている。 そもそも子供はこの本を読まないかもしれないが。

おわり

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