「ドラえもんの算数おもしろ攻略 面積・体積がわかる」
(小林敢治郎/著 村田ヒロシ/まんが構成)の感想
伯爵レグホン大佐 2013/07/14(Sun) 03:23
あらすじ
長方形から三角形、平行四辺形、台形、円、円錐、円柱、ひし形など各図形の表面積、体積を求める方法をドラえもんが教える。リットルや立方メートル、ヘクタールなどの単位についても説明している。
感想
この本に出木杉君は出ない。出木杉君は本書の内容を全て理解しているからだと思う。出木杉君は出オチなのである。説明はドラえもんの役目である。
さて、この本の帯には次のようなことが書かれている。「子供たちはクイズやなぞなぞが大好きです ~中略~ なぜかを考えることが楽しいからに他なりません」。これは私には意外だった。子供たちはクイズが好きか? なぜかを考えるのは楽しい? まあ、そうなのかもしれないが実態は知らない。少なくとも私はクイズは嫌いだったし、なぜかを考えるのは好きではなかった。あくまでも私のことなので世間一般の人がどうかは知らないが。
私はなぜかを考えるのが好きではない。「公式でそうなっているから」とでも言われたほうがマシである。なぜ青信号の時に横断歩道を渡るのか。そうなっているからと言われたほうがマシである。
どうでもいいが青信号と赤信号のどちらが危険かと言えば私は青信号だと思う。青信号のときに横断歩道を渡っていると左折車が私を引き殺そうと進んでくる。あるいは右から車が突撃してくる。こいつらは止まる気があるのかといつも思う。だから私は横断歩道を渡る際は、少し気を張って歩くようにしているのである。
では赤信号のときはどうか。信号が赤のときは横断歩道が長ければ私はまず渡らないので安全である。まれに信号を待っていると私の後ろに人が立つことがある。そういうときは少し注意が必要かと思う。押されて車道に飛び出されて車にひかれる可能性がある。日本ではその可能性を考えない方のほうが多いと思うが、海外では常識らしい。
赤信号かつ歩道が短いときは、私は左右を確認して車が来ないことを知った上で進むので、車が瞬間移動して来ない限りは安全である。というわけで、青信号よりも赤信号のほうが安全だと私は思っている。
それはともかく、本書は内容がとても難しく高校生レベルだと言える。私が本書の内容を理解することができたのは高校1年生の時である。だから本当は高校レベルではないのだが、私の中では高校レベルなのである。
本書は単位換算にも触れている。正直な話、10分の1とか10倍とか言われるより、10の-1乗と教えてくれた方が遥かに分かりやすかったのではないかと思う。「cmからmにするには×100です」ではなくて「10の2乗です」と教えてくれれば良かったのにと思うわけである。
また、速さの計算についても「はじき」だの「きはじ」だの意味不明な教え方はやめて、「v=m/s」で教えてくれれば良かったのにと思うのである。(v)が速さで距離は(m)、時間は(s)と教えてくれれば良かったのにと。v=m/sだから速さvを出すには距離mを時間sで割るんですよ、と教えてくれればよかったのに。少なくとも「はじき」や「きはじ」よりは、こちらのほうが分かりやすい。
なにはともあれ、小学生の子供に本書を買い与えても理解できるとは限らないので注意が必要である。ただドラえもんのマンガ自体は面白いので子供にとっては良いかもしれない。