「食い逃げされてもバイトは雇うな 〜禁じられた数字 上〜」
「食い逃げされてもバイトは雇うななんて大間違い 〜禁じられた数字 下〜」の感想
(両方とも山田慎哉さんが書いた本)

★★★
伯爵レグホン大佐 2013/07/07(Sun) 00:58

あらすじ

上巻では数字をうまく扱うコツを示している。単位によって数値を変えたり、それっぽく見せるように数字を加工する方法を教示している。下巻は女子大生会計士こと萌実(もえみ)と天才COFを自称する黒田のバトル小説を基に会計について教える。

感想

この本を読んで数字の扱いがうまくなるかどうかは人それぞれ。数字をうまく使った例を挙げると次のようになる。

「このサイトは1か月前と比べて訪問者が4倍(400%)に増えた」

実際は2人くらいだったのが8人程度に増えただけだが、400%というとすごく増えたように見える。

他にも例を挙げると次のような感じ。

「俺がクリボーを使い始めたら、クリボーのシングルカードの値段が5倍になったぜ! by武藤遊戯」

遊戯が買ったときに50円だったクリボーは現在250円になった。値段は5倍になった。ものは言いようである。

それはさておき、数字を上手く使って相手を誘導あるいは騙していくのは現代ビジネスの世界では有効な方法の1つであると思う。現代ビジネス学科なんてのが大学にできたら、きっと、現代はこういう手法が流行っていますと教えるのだろう。最近の大学は学部、学科ともに豊富で様々なものがある。国際ビジネス学科とか社会経済環境学科なんてのもあるかもしれない。

話がそれたが問題ない。それはそうと下巻の方にはストーリーがある。COFの黒田と会計士の萌実のバトル小説。コストダウンが予想以上に上手く行き、成長戦略と合わないので年内(1週間以内)に1億円使いきれと黒田が経営者に言う。

成長性の演出のためらしい。今年、上がりすぎると来年の上げ幅がきつくなるのだとか。さらに、計画以上の利益が出ると計画作成能力がない会社と判断されるとか。これが本当かどうかは知らないが、この著者と本書の中ではそういうことになっているらしい。

会計士に興味はあるが、本気でそれになりたいと思っているわけではない人におすすめの本だと思う。これを読んだからと言って公認会計士になろうと思う人は少ないだろう。というか、本書はそういう本ではなく、数字をうまく使いたい人向けの本である。

印象に残ったこと

  • 「オヤジ、ぜんぜんゆうこと聞かへんのやあ。アホやねん。」

    今ではテレビの歴史から抹消されているヘキサゴン司会者の言葉。ちなみに私はペンタゴンに友達はいない。ある大臣か政治家にはペンタゴンの友人がいたらしい。

  • 56億7000万年後に弥勒菩薩が現れる

    うまく数字を使った例。数字を使わなくとも何かすごい。

  • 作られた数字

    主に三浦展が使う数字のこと。

  • アマゾンキャンペーン

    アマゾンでランキング1位になるために、著者が大勢の人(家族、友達、親戚、バイトなど)を投入して一斉購入を実施する作戦。たぶんあの著者もやっている。

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