択一式のテキスト

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昔は2種類あったが、今は「受験100講」一択

市販のテキストは「受験100講」シリーズと旧「合格ノート」シリーズの2つしかありません。ただし、旧「合格ノート」シリーズは2017年に品切れになり、アマゾンで中古本の値段が高騰しているため、これから勉強を始める初学者の方の選択肢には入りにくいと思います(2018年12月現在は定価の1.5〜2倍くらいの値段に落ち着いていますが、2017年1月頃には1冊2〜5万円くらいはしていたと思います)。

個人的には市販のものからテキストを選ぶのであれば、少々値段が上がっていても旧「合格ノート」シリーズ(特にⅠ上・Ⅰ下の2冊。Ⅱはいらない)も一緒に購入することを強くお勧めしますが、価格の手ごろさや入手しやすさ、また法改正もあることを考えると、今のところ1冊目の市販テキストは、2018年2月13日に新版も出た「受験100講」シリーズ一択です。

市販のテキスト

あくまでも市販のものにこだわるのであれば、旧「合格ノート」シリーズ(特にⅠ上・Ⅰ下の2冊)は2つ目の市販テキストとして購入することになると思います。個人的にはテキストは市販のものを購入するよりも、最初から早稲田法科専門学院(「受験100講Ⅰ・Ⅱ」を出している予備校)の講座を利用するか、「例年合格者の約半数を輩出している東京法経学院」の「直販教材」や次に紹介する「教材学習タイプ」(新合格ノートⅠ・Ⅱ・Ⅲ。合格ノートは品切れになりましたが、なくなったわけではありません……)を利用したほうが良いと思います。

教材学習タイプ(戻る

新合格ノートⅠ・Ⅱ・Ⅲ

かつて市販されていた旧合格ノートは、現在では通学・通信講座専用の非売品のオリジナルテキスト「土地家屋調査士 新合格ノートⅠ・Ⅱ・Ⅲ」になっています。

今のところ、東京法経学院の通信講座である「土地家屋調査士 新・最短合格講座」の「基礎力養成編のみ」かつ「教材学習タイプ」(要は答練・講義なしで教材だけがもらえるタイプ)を購入するのが最安値の入手方法です。

この「教材学習タイプ」は「新合格ノートⅠ・Ⅱ・Ⅲ」や「書式攻略ノートⅠ・Ⅱ・Ⅲ」(いずれも非売品の講座利用者専用のオリジナルテキストです)をはじめとして、勉強に必要なものが一括でひととおり手に入るため、個人的にもこれから勉強をはじめる独学者の方に非常におすすめのコースです。縮尺目盛付きの三角定規や全円分度器も付いており、ぱっと見て足りないと思うのは関数電卓と三角スケールくらいです。

土地家屋調査士試験の学習において初学者・独学者にありがちな択一式の勉強を完全に終わらせてから記述式へ、と勉強を進めることは悪手のため、勉強に必要なものを一括でひととおり手に入れることにも意味があります。勉強に必要なものを東京法経学院のサイトから少しずつ購入していく場合と比べると送料の節約にもなります。

DVDや動画DL等の講義は付いていないため、まれによく見る「講義は時間の無駄、テキスト等だけが欲しい」と考える初学者・独学者の方に最適のコースです。非売品の講座利用者専用のオリジナルテキストも手に入るため、教材の部分では予備校利用者と対等になれます。

受験の再考

テキスト等だけが欲しいと思っていてなおこのコースを選ばないということは、単純に貧しくて受験勉強の開始・継続が金銭的に困難、あるいは目先の利益にとらわれて真実が見えなくなっていることを意味していると思います。

土地家屋調査士試験は市販の本や直販教材を使って独学で勉強を進めるなら2、3年の短期合格かつ購入するものを抑え気味にしても合格までに20冊強〜40冊弱の本や作図道具、関数電卓、受験料等で総額20万円弱はかかるため、予備校側がきちんと必要なものをオリジナルテキストを含めたワンセットで用意してくれており、自分でやみくもに色々なテキスト等を個別に購入していくよりも安くつく可能性さえあるというかこのコースの教材だけで勉強を進めるなら、普通はこちらのほうが安くつく。私が心配しているのは、予備校講座を何社も利用している合格者でも、実際に自分が使ったものだけを紹介すると言いながら、予備校製ではない市販の書籍を自分のサイトで何冊も紹介していることですこのコースに手が出ないとなると、もはや受験を再考すべきです。

金額の比較

なお独学20万円弱は実際に私が使った費用を参考にして求めています。3回分の受験料2万4,900円(1回8,300円)、関数電卓や作図道具(6,501円)、文具費(5,714円)等すべて込み込みの値段です。

私は本来必要だと思われるテキストすら当時は品切れや絶版状態、その存在を知らなかった、そもそも存在すらしていなかった(後になって新発売された)等の理由で購入しておらず、定価150円(税込162円)のものを税込100円で購入したり、ノート1冊当たり税込40円程度で入手したりしており、一般的なケースと比べると非現実的かつ、かなり切り詰めた貧乏コースとなっています。普通に勉強を進めるなら独学でも20万円を超える可能性があります。

勉強方法の再考

ところで、もう1つ最初に書いておきますが、土地家屋調査士試験の合格を目指すなら、こんなサイトを見るよりも(そして実は「教材学習タイプ」を選ぶよりも)何もかも全部プロに任せたほうが絶対に良い(「東京法経学院」や「アガルートアカデミー」等の講義や答練を受けることを真剣に考え直したほうが良い)と思いますよ。もしかすると、お金に目がくらんで真実が見えなくなってはいませんか? このページを見て勉強を始めることは不合格への第一歩だと思いますよ(原因は閲覧者のほうにあります。土地家屋調査士試験は独学では受からないとよく言われているのに独学を選んでいる時点で判断力、思考力等に問題があります。そういう、人の言うことを聞かないような人は、予備校を利用していても、その予備校の言うことを素直に聞いて勉強しそうにないので、独学か否かに関わらず試験には落ちるような気がします)。

独学よりも通信講座を取るほうがお得!

土地家屋調査士試験は市販の本や直販教材を使って独学で勉強を進めるなら2、3年の短期合格かつ購入するものを抑え気味にしても合格までに20冊強〜40冊弱の本や作図道具、関数電卓、受験料等で総額20万円弱はかかります。

実はこれは例年、土地家屋調査士試験の合格者の約半数を輩出している大変実績のある予備校の通信講座である「土地家屋調査士 新・最短合格講座」の「基礎力養成編のみ」コースの2タイプ(「DVDタイプ」と「WMVダウンロードタイプ」の2つ。上述した「教材学習タイプ」に映像講義が付いたもの)のいずれか1つを購入するのと大して変わらないくらいの金額です。

金額の比較
  • DVDタイプ21万8,080円+受験料、関数電卓、文具費等)
  • WMVダウンロードタイプ(18万9,280円+受験料、関数電卓、文具費等)
  • 教材学習タイプ(14万420円+受験料、関数電卓、文具費等)
  • 独学(すべて込み込みで20万円弱

それでいて実際、そこからどのくらいの合格者が出るのかを思えば、予備校の講義を受けたほうが圧倒的に合格に有利しかも独学や、教材だけを渡されて1人で勉強する苦労を思えば、講義を聞くほうが楽そうだし、短期間で済みそう。受験回数が減れば、受験料(8,300円)を支払う回数や六法(5,400円)、三角定規(3,000円前後。六法と三角定規は消耗品です。法改正は毎年ありますし、三角定規は長く使っていると目盛りが摩耗して消えてしまうため使えなくなります)、過去問の補充(1,200円くらい)、誌上模試(1,200円くらい)等の購入回数も減りますから経済的にも予備校利用者のほうがお得ですよねだと思いますから、もはや独学者はどうして独学を選んでいるのかがまったく分かりません。

「教材学習タイプ」と「WMVダウンロードタイプ」との差額を確認してみてください。それが講義の値段です。本当に安いです。講義を受けないことの金銭的なメリットは最初から薄い上に、仮に独学のほうが安くつくと言っても、それは試験に合格できた場合の話であり、そもそも試験に合格できなければ、そのわずかなお金を浮かせたこともメリットにはなりません。

資格試験関係のサイトでよく「独学のメリット」とされている「独学のほうが安くつく」というのは、独学で資格試験に受かればの「たられば話」です。言うなれば3,000円分の宝くじしか買っていないのに1億円が当たったときの話です。

また土地家屋調査士試験においては、勉強にかかる初期費用は、独学者でも予備校利用者でもほぼトントン、場合によっては予備校講座を利用したほうが安いくらいです。そもそも独学のほうが安いという前提が土地家屋調査士試験には当たりません。そのため、仮に趣味で受験するにしても予備校講座を利用したほうが良いのです。

独学合格者の少なさ

土地家屋調査士試験は宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せんを出した人よりも合格者数が少なく、月刊誌「不動産法律セミナー」の合格者アンケート調査によると、例年その回答者の9割強〜1の位を四捨五入すれば最大100%になるような割合の人たちが受験指導校を利用しており、もはや独学合格者など存在しないに等しい存在です(平成27年(2015年)は宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せんが448口あったそうです。朝刊の開運グッズの紙面広告に載っていた数字です。土地家屋調査士試験の合格者は例年約400人です)。

あなたの周りに宝くじ、サッカーくじで1億円以上の高額当せんを出した人はどのくらいいますか? 10人くらいいますか? 2016年7月のニュースによると「戦後の総理大臣は33人中13人が親戚だった」という情報もあり、自分の親戚の中に宝くじ等で1億円以上を当てた人が10人いないなら土地家屋調査士試験の独学はやめたほうが良いです。

予備校に通いさえすれば、将来の合格者がたくさんいる環境に身を置くこともできるため、まだ可能性も出てくるのですが……(そこからは合格者がどんどん出ていますからね……)。予備校を利用するということは、総理大臣の親戚になるということです。出ないところからは出ないのが、総理大臣と土地家屋調査士試験の合格者です。

答練

もう1つ合格に近づけるお得な情報があります。それは本当に試験に合格したいなら予備校の講義を聞くのは当然として、アウトプットのための「答練」も一緒に購入して、全部込み込みのフルセットで行くべきだということです。

土地家屋調査士試験の勉強は「講義を受ける基礎講座+本試験の練習をする答練講座」のワンセットで1つの完成品になります。自動車学校で交通ルールや道路標識だけを覚えても車は運転できるようにならないのと同じです。

答練は本試験形式の新作問題を解いて本試験の練習をする講座です。回数があるため、択一式なら肢を何個読んで解答するか、記述式なら土地と建物のどちらから問題を解くか等を試してみることが可能です。1年に1回、本試験で初めてのアウトプットを体験する独学受験生と比べれば圧倒的に優位な立場に立てます。同じ受験1回目でも過去に答練を受けていたかどうかで踏んできた場数が違います。

しかも答練はインプットの基礎講座の部分とは違って、独学では代替できないところです(そのため、上のほうで提示した独学と予備校講座を利用した場合の金額の比較にもアウトプットの部分は含めていません。独学者でもアウトプットの部分は答練を利用するしかないため、独学よりも予備校講座を利用したほうが安くつくという結論に変わりはありません)。たとえヤフオクで中古の答練を買っても採点は受けられないため、それではただ1人で過去問や問題集を解いているのと何ら変わりがありません(何度も解いているため解けて当然になっている過去問や問題集を解くことに比べれば、それでもはるかにマシですが……)。

何度も問題を解いている時点で過去問や問題集はアウトプットのための道具ではなく、インプット用の教材になっていることに早く気がつくべきです。答練も一度問題を解いてアウトプットをした後は、復習のインプット用の教材になります。というか独学者はそもそも市販のテキストを読んでも、その内容がよく分からなくて、逃げるようにして過去問に進み、過去問をとおしてインプットを行っているのでは? そのため実は独学者はアウトプットをまったく行っておらず、試験本番になって初めてのアウトプットを体験し、想定外の出来事に翻弄されながら、そのまま試験にも落ちてしまうのでは!?

1年に1度しかない本試験で初めてのアウトプットを体験し、合格発表や採点結果の通知を受けて、初めて自分の無能さを思い知るのでは手遅れです。

時間を使うよりもお金を使うほうがコスパが良い

独学でどんなに本人が頑張って勉強しても、かなりの高確率で試験には落ちます。死に物狂いで勉強をするのは合格を目指す受験生にとっては当然のことだからです。頑張ったかどうかでつく差はわずかです。

一方、お金は出せない人もいるため、その効果が如実に表れます。現に「合格者アンケート調査」にその効果がはっきりと表れています。しかもお金は、ただ一方的に過ぎ去っていくだけの時間とは違って、払っても払っても、働けばまた自分の手元に戻ってくるため、喪失感がとても薄いです。

時間をかけてもその効果は表れにくい上に、一度失った時間は取り戻すことができません。一方、お金はその効果が「合格者アンケート調査」に如実に表れており(1の位を四捨五入すれば受験指導校利用者が100%になることもあるくらいです)、しかもお金は時間とは違って後から取り戻すことも可能です。時間を使うよりも、お金を使うほうが圧倒的にコスパが良いのです。お金の力は最強です。

死ぬ前に貯金が15万円なくて困ることが何かありますか?

予備校講座は通信講座なら「基礎講座+答練講座」で大体35〜45万円くらいが相場だと思います。すごく安いですよね。独学にかかる費用に、ほんの少しお金を足せば、ほぼゼロに近かった合格可能性がぐっと上がるのです。独学2、3年で20万円弱を全損して合格をあきらめるか、それとも、そこに少しお金を足して成果を得るかの二者択一です。

もし自分の貯金が35万円なくなって困ると思っている人は、その認識を改める必要があります。自分の貯金が35万円なくなって困る人は、その35万円が自分のもとに残っていても、どの道、将来困ります。たとえば定年退職時に貯金が40万円しかない人を想像してみてください。過去に予備校講座(35万円)を買わずに独学2、3年で20万円を全損して合格をあきらめていれば差額の15万円は残っていて55万円はあったのに〜、と思うかもしれませんが、40万円だろうが55万円だろうが、どの道、心細い数字であることに変わりはありません。「合格実績の高い東京法経学院」や「アガルートアカデミー」等の予備校に全財産を捧げてでも、土地家屋調査士試験に合格して成功をおさめ、おおもとの貯金額を増やすしか解決策はありません

直販教材(戻る

一般書店では販売されていない直販教材(東京法経学院の公式サイトから購入できます)には次のものがあります。個人的にはテキストは市販のものを購入するよりも、最初から早稲田法科専門学院の講座を利用するか、前掲した「教材学習タイプ」や、こちらで紹介する直販教材のほうを利用することをお勧めします。

直販教材
  • 土地家屋調査士 NEW 4WDノート -4KU-NOTE-

    中・上級者対象のテキストです。月刊誌「不動産法律セミナー」(2017年8月号)によると、よく売れているそうです。2018年4月号には、そこにさらに「在庫僅少」の文字が付け加えられていました。この本に掲載されていた内容が本試験の記述式にもズバリ的中!しています。

  • 土地家屋調査士 択一攻略要点整理ノート Ⅰ・Ⅱ

    重要事項のまとめと練習問題を収録。元は旧「合格ノート」とともに予備校生に配布されていた予備校利用者専用の非売品のオリジナルテキストです。重要事項のまとめと練習問題が交互に続いており、テキストを読んだ後ですぐに問題演習ができるようになっています。テキストで得た知識を使ってすぐに練習問題に入ることで、手っ取り早く知識の活用と定着をうながす速習タイプのテキストです。


中・上級者対象のテキストの前には初級のテキストがあり、後者のテキストに関しても、直販教材になる前は、択一式のサブテキストとして旧「合格ノート」とともに予備校生に配布されていた本であり、要はテキストは1シリーズではどこか不安が残るようなところがある点を心にとどめておいてほしいと思います(重要事項から漏れた知識はどこで確認すれば良いのか? 直販教材は上記2つを両方とも買うべきではないか? という気がします)。

私が使用したテキスト(戻る

ちなみに私はテキストは「受験100講Ⅰ」を使いました。民法の勉強をするつもりがなかった私には、こちらのシリーズのほうが安くつくためです(私が勉強を始めたばかりの頃は、まだ書店に旧「合格ノート」もありました)。

市販のテキストの収録内容をもう一度確認します。

  • 受験100講Ⅰ(不登法・調査士法)
  • 受験100講Ⅱ(民法)

  • 旧合格ノートⅠ上(不登法)
  • 旧合格ノートⅠ下(不登法。Ⅰ上の続き)
  • 旧合格ノートⅡ(民法・調査士法)

当時の私は「土地家屋調査士法の勉強にはテキストがいらない」ことを知らなかったため、「受験100講」シリーズなら1冊(Ⅰのみ)で済むところ、旧「合格ノート」シリーズなら3冊必要となり、差額が大きかったのです。

ちなみに当時はまだ直販教材は販売されていませんでした。

テキスト選びのアドバイス

勉強の始めにどのテキストを読むかは重要なことではないです。ビート板で渡米も可能(※)という意味では不動産登記法は過去問+六法、土地家屋調査士法は六法のみで点が取れるし、とりわけ民法に関しては土地家屋調査士試験用のものでなくても、ほかにも評判の良い基本書や問題集がたくさんありますので、それ専用の民法のテキストを読む必要性はとても薄いです(民法は「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 民法Ⅰ民法Ⅱ」がおすすめです)。


※ ビート板で渡米も可能

Yahoo!知恵袋「私は海外旅行に行きたいのですが、お金がないのでビート板でアメリカ大陸まで泳ごうと思います。水泳方法を教えてください。おすすめのビート板は?

不適切な内容が含まれている可能性があるため、非表示になっています。
▼ 表示する

回答者「・・・」

受験100講Ⅰ(改訂3版)(戻る

2018年2月13日に改訂4版が出ました。

宅建試験や行政書士試験、社会保険労務士試験、司法書士試験のテキストと比べると、土地家屋調査士試験のテキストは比較的サイズが大きく、紙面には飾り気がなく控え目で簡素な本が一般的です(直販教材も東京法経学院のサイトで一部立ち読みができるため雰囲気はつかめると思います)。

市販の本なら「法学書院の土地家屋調査士受験研究会の本」(緑色の本)がよくある普通の予備校本に近いような雰囲気です。択一式の対策になるのは「不動産登記法 政省令逐条解説」です。この本は他の土地家屋調査士試験用のテキストと比べるとサイズが小さいため、公共交通機関の中でも読みやすいです(ちなみにこの本は「六法」ではなく「コンメンタール」と言われる本です。コンメンタールは条文を載せて、それを1条ずつ解説していく書籍です。この本は不動産登記法のコンメンタールのため、不動産登記法の条文を1条ずつ解説しています。不動産登記法関係の政省令も関連条文ごとにばらして各所に載せていますが、政省令のすべての条文を掲載しているわけではないため、六法として使うことはできません。普通のテキストと比べると一般的にはコンメンタールのほうが記述が詳しく、辞書的な使い方をされることが多いです)。

受験100講

受験100講は中身のほとんどが文章で構成されており(とはいえ、どんな本でも文章で構成されているものだと思いますが、過去に他の法律関係の資格試験の勉強をしたことがある人が、この本の最初の数ページを読んでみると、たぶんちょっと変わった感じの本だと思うような感じの)、見た目はどちらかといえば文字がぎっしりと詰まっているような普通の(学者が書いたような)本に近いです。

書きぶりも筋道を立ててグダグダと何かを説明しているような内容になっており、他の資格試験の予備校本のことを知っていると、少し変わった本だという印象を持つと思います(私はこの本を読んでいて、なんとなく「えんしゅう本」の論証ブロックのことを思い出しました……)。

よく図解されていることもありますし、見出しや箇条書きも普通の本と比べると多いのですけれどね(そこはやはり小説みたいな本とは違って土地・建物に関する資格試験の本なので)。

ところどころ日本語がおかしいのも特徴です。改訂3版のはしがきの下のほうや本文の1ページ目を読むだけでも日本語がまずいことが分かりますので、気になる人は書店で試し読みしてみてください。

ただし、勉強の始めにどのテキストを読むかは結構どうでも良いようなところがあり、テキストを熟読することよりも過去問を解くことのほうが手っ取り早く実力も付きますので、過去問に入る前のテキストの一読はできるだけ手早く済ませたほうが良く、そういう意味では不動産登記法のテキストがこれ1冊で済むというのは、とてもうれしいことです。

実際のところ、他のシリーズの本(旧「合格ノート」のこと。今はもう市販されていませんが……)と比べて文字数が多いのか少ないのかは分かりませんが、少なくとも気持ちの上ではこれ1冊で済むという手軽さがあります。

おすすめのテキストは?(戻る

ところでYahoo!知恵袋等を見ていると「おすすめのテキストは?」と聞いている人が多いですが、もし「受験100講Ⅰ」をメインテキストにするつもりなら、最初から早稲田法科専門学院の講座を利用するか、それとは別の他のシリーズのテキストをもう1つ購入する(要はテキストは2種類買う)ことを強くお勧めします。たぶんどのテキストを買っても(たとえ「受験100講Ⅰ」しかテキストを買わないとしても)テキストの使用頻度はそう高くないと思いますが、それでも「受験100講Ⅰ」以外のテキストが手元にあればそれを使う機会はきっとあると思います。

というのも、私が勉強中にどうしても分からないことがあるときに、ワラにもすがる気持ちでネットで検索してみたときに引っかかってきたのがGoogle ブックスによる旧「合格ノート」シリーズの一部のページのプレビューだったためです。

私はここ十数年くらいの間にインターネットの検索エンジンをほとんど使わなくなってきています。ネットは辞典、地図、図鑑レベルの表面的な情報ならよく出てきますが、専門的、実践的なことになると途端に情報が少なくなるようなところがあると思います。経験上ネットで調べても疑問は解決しないことが分かっているため、私は資格試験の勉強で何か分からないことがあるときにネットで検索をすることはほぼないです(だから「ワラにもすがる気持ち」だった)。そして、やはり当時の私の疑問を解決したのも、ネットの情報ではなく1冊の書籍の情報でした。

独学だと疑問はすべて自分で解決しなければならないため、検索先は多いに越したことはありません。なにもテキストの最初から最後までを全部読めと言っているわけではなく、自分が気になるところだけを読んだり、調べたり、読み比べたりするだけですから、テキストは何シリーズあろうと問題ないです。むしろ独学を選んでいるのにテキストが1冊しかないほうが問題です。

片方を読んで意味が分からなくても、もう一方を読めば意味が分かることがあるかもしれませんし、両方の記述を読み比べて、つじつまを合わせることで正解が見えてくることもあるでしょう。特に「受験100講Ⅰ」をメインテキストにしようとしている方は、最初から早稲田法科専門学院の講座を利用するか、他の土地家屋調査士試験用のテキストをもう1つ購入することを強くお勧めします(「受験100講Ⅰ」は調べ物には向いていなかったと思います。何か調べ物をしたいときに文章だらけの本の中から目的の箇所を探し出すのは大変です)。

オートマシステム 4 不動産登記法Ⅰ(戻る

司法書士試験用の本です。同じ不動産登記法でも司法書士試験は権利登記、土地家屋調査士試験は表示登記からの出題が主ですが、土地家屋調査士試験にも所有権保存、所有権移転という権利登記の言葉は出てきますし、記述式のほうでも申請人に関して登記記録から所有権移転を読み取らせる問題が出ていることもあり、土地家屋調査士試験を受けるにあたって、権利登記のことはまったく何も分からない、というようでは心もとないところがあります。本書はローマ数字が若いこともあり、不動産登記法の入門的な内容にもなっており、土地家屋調査士試験の受験生にも向いていると思います。

ちなみに平成29年(2017年)度試験には、この本を読んでいれば解けた肢が2つ出ました。登記識別情報が通知されるのはどういうときか(問5-イ)、住所証明書を添付するのはどういうときか(問17-ア)の2つです。数年に1肢くらいの感覚ですが、ときたまダイレクトにこの本の知識が役に立つことがあります(過去には平成25年(2013年)度の問14-オ、平成22年(2010年)度の問19-アなど)。

メディア教材(筆界特定、敷地権・区分所有法、論述対策)(戻る

東京法経学院が出しているメディア教材(テキストに加え、DVD or 動画DL付きの教材)です。択一式でほぼ毎年出題されている筆界特定制度や独学だと特に分かりにくい区分所有法・敷地権を短時間(筆界特定約6時間、区分所有法・敷地権約8時間)でマスターできる独学者必須の教材です。

土地家屋調査士試験の合格者(うち9割強が受験指導校を利用)の平均学習時間が3,100時間〜4,600時間くらいであることを思えば、それよりもはるかに勉強時間がかかる独学者(仮に約3倍と考えると9,000時間〜1万4,000時間。しかし、時間をかければ誰しもが「タケコプター」や「どこでもドア」を発明できるわけでもなく、そういう意味では時間の問題ではない)にとっては望外の高速マスターです。勉強時間短縮のためには、予備校の講義や答練はもちろんメディア教材の利用が欠かせません。

なお私は記述式の論述問題は択一式の勉強の延長線上にあると勝手に思っているため、記述式の論述問題の教材も、ここで一緒に紹介しておきます。敷地権や筆界に関する問題も、論述問題として過去によく出題されていますよね。

その他のテキスト等(戻る

東京法経学院が出している他のテキストやメディア教材です。他の場所で紹介しきれなかったものをここで紹介しています。Amazonによると、この2つのテキストはよく一緒に購入されているそうです。

択一式の勉強だけでは理解できなかった問題が、記述式で書式の勉強をした後なら簡単に解けてしまうことがある(だからこそ択一式を完璧にしてから記述式の勉強へと進むのは悪手となる)ように、表示登記の記録例を知っていると理解が進むような択一式の問題もきっとあるはずです。普段から表示登記を見慣れていない人に特におすすめの1冊です。

通信講座よりも通学講座を取るほうがお得!(戻る

土地家屋調査士試験は合格者を1人輩出するのに260万円や560万円くらいのお金が必要です。どおりで独学20万円弱では手も足も出ないわけです。受験指導校を利用する際は、どこの学校にするかを考えるのではなく、560万円を使うことを目標にしてください。そうすればおのずと合格も見えてきます(余談ですが「予備校講座の価格は独学にかかる費用の10倍以上」という説になぞらえると、260万円や560万円というのは実にリアルな数字ですね)。

具体的にどうすれば良いかといえば、講座を買うときは、値段が高くて全部込み込みのフルセットの講座を購入することです。中途半端な価格の中途半端な講座を選ぶよりも、きちんとお金を払って、資格の学校各社がそれぞれ完成させている全課程をこなすことが大切です(全部合わせて1つの作品なのです。講座の一部だけを利用して合格してくださいなんて誰も言っていないと思います)。

そして合格するまで何度も資格の学校を利用し続けることです。みんな、いろいろな学校をはしごしていますよ。月刊誌「不動産セミナー」2018年4月号の合格者アンケート調査によると、受験指導校を「最初は利用していたが、途中で止めて独学にした」人の割合は0%となっています。

また当然のことですが、自宅でだらだらとDVDやDL動画を見るよりも、校舎に通って気を引き締めて勉強を進めたほうが良いでしょう(特に答練は、本試験の練習という意味では、自宅で受けるよりも外部で受けたほうが本試験の環境に近いため効果は高いと思います。通学が場所的、日程的に無理な人は通信講座を選ぶことになると思いますが、せめてどこかあまり環境の良くない場所で答練を受けてみることをお勧めします。本試験では受験会場に大きなせきをする人がいて気が散ったり、緊張して文字や図面を書く手が震えたりします)。

もちろん通信講座よりも通学講座のほうが値段は高いです。値段が高いほうが合格により近そうであるという法則はここでも健在です。より早く、無理なく560万円分の効果を確実に享受していくことを考えれば(いろいろな学校を回って560万円分の講座を勉強1年目に全部買っても、その年にその全部はこなしきれませんよね?)、もはや選択肢は560万円の穴を大きく埋められる通学講座一択です。

最終的には世の中にあるすべての予備校講座を利用することになる人もいると思いますが、とにかく560万円を使うまでは「負け」ではありません。560万円までは「必要経費」の範ちゅうです。仮に560万円を超えたとしても、せっかくそこまでお金を使ってきたのですから、あきらめるのはもったいないです。そもそも560万円までは必要経費なのですから、まだ試合は「引き分け」の状態です。その後もガンガンお金を使って「試合に負けて勝負に勝つ!(土地家屋調査士試験に合格する)」方向を目指しましょう。もしそれでもダメならあきらめましょう。