「食い意地クン」(久住昌之/著・イラスト おならブー太/漫画)の感想

★★★★
伯爵レグホン大佐 2014/01/19(Sun) 16:05

あらすじ

この俺を野蛮人にしてくれる、狂わせてくれる、そういう食べ物の中に間違いなくカレーライスがある(本文より)。 著者が愛する26のメニューについて熱く語ります。あなたはこのエッセイに抱腹絶倒しながら、やがて激しく共感している自分に気づくでしょう(カバー裏の文章より抜粋)。

感想

本書は以前に感想を書いた「釜石の石割り桜」の著者である久住昌之(くすみまさゆき)のエッセイである。今回は久住昌之が自分の好きなメニューについて熱く持論を語る。久住昌之という人物が食に対してどう考えているかを理解することができる。私は本書を読んでそう感じた。

さて、本書を読むと久住昌之は食に対してとても貪欲というか、様々なことを考えている人物であると私は感じた。いや、私自身も気がつかないだけで様々なことを考えながら食べているのだと思うが、しかし、それを文章化したことはない。久住昌之は多くの人々が文章化しないであろう、食に対する考えを文章化した人物であるということが分かる。

もちろん久住昌之だけでなく世の多くの料理漫画は食に対する考えを文章とイラストで表現している。 なにも久住昌之が特別変わった人物というわけではない。 確かに私自身も無意識ながら様々なことを考えて食事をしていると思う。 たとえば弁当を買って食べるときはどの具から食べ進めるか。 ご飯とおかずの量は調整できるか。 カレーであればルーだけ、あるいはご飯だけが残ってしまわないように調整するということである。 恐らく、それくらいのことは大抵の人が無意識にやっていると思う。 そういうことを久住昌之はエッセイで熱く語っているのである。

さて久住昌之は野武士のような大人になりたいらしい。 そういうことが「釜石の石割り桜」に書いてあった。 本書にも野武士みたいなものが、たまに出てくる。 だが、やはり久住昌之は野武士にはなれない。 そういうタイプではないと感じる。 理由は考えていない。 そう思っただけ。

本書は1つのメニューに対し、久住昌之が6ページくらいを熱く語る。 また久住昌之の描いた料理のイラストが6ページ内に2つある。 そしてこの6ページに加えて「おならブー太」という漫画家?の描いた4コマと絵が1ページずつ付いてくる。 つまり1つのメニューに対し、合計8ページ。

この「おならブー太」という、ふざけた感じの名前の漫画家はとても絵が汚い。 とにかく絵が汚い。本当に汚い。本に載せるレベルの絵ではない。 というよりネームをそのまま載せたような感じである。それにしてもひどい。 樫本学ヴのネームを見習ってほしい。そう思うくらいひどい。

4コマにはその章で紹介されているメニューを食べる久住昌之が描かれているが、絵が汚すぎて何を食べているのかよくわからない。そもそも線がつながっていない。雑。久住昌之の描くメニューのイラストの方が数段上手い。4コマの内容自体はそれほど酷いものではないが、絵が雑すぎる。

さて、ここまで言っておいてなんだが、この「おならブー太」とは久住昌之がイラストレーターとして活動するときの名前なのである。つまり久住昌之はイラストはきれいに描くのに、4コマは雑に描いているということである。これは難しい。とりあえず久住昌之は漫画家には向いていないと思った。理由は無いがそう感じた。ただ構図などはある程度まとまっているので時間をかけて描けばマシかもしれない。ということで終わり。

印象に残ったこと

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