私の防災ポーチ(3ページ目)最終ページ
笛と懐中電灯以外の防災グッズ
外出時カバンに入れているもの3(前回の続き)
笛と懐中電灯以外に私がカバンに入れている防災グッズの紹介です。笛については1ページ目、懐中電灯については2ページ目で紹介しました。実は私はあらためて防災ポーチを作るまでもなく、自治体が防災ポーチに入れるよう指示しているような防災グッズをすでにいくつか持ち歩いていました。そのため、私はそもそも防災ポーチをあらためて作る必要がありませんでした。
レジ袋
米ぬか収集時や買い物時に使います。購入時は100枚ありますが、米ぬかを運ぶたびに徐々に減っていき、最終的には米ぬか使用先の畑でゴミ袋として使われます。畑の面積を拡大するたびに地面から大量に出てくる石や瓦の破片を捨てるために使います。
消毒スプレー
手の消毒に使います。
ポケットティッシュ
公衆トイレに紙がないため必要です。ポケットティッシュは水に流せるタイプと水に流せないタイプの2種類があります。水に流すことを想定するなら水に流せるタイプを用意すべきです。
メモ帳(耐水性あり)、ボールペン
商品の値段や成分表示のメモを取るときに必要です。情報をデジタルに保存すると誤って、または誤作動により、またはもう必要のない情報だと思って削除してしまうことがあるため、メモはデジタルに取るよりも紙に取るほうが安全です。
単三電池
懐中電灯のバッテリーが切れたときに使う予備電源です。私は懐中電灯を自転車の前照灯として使っており、途中で電池が切れると自転車に乗れなくなってしまうため単三電池が必要です。
絆創膏(ばんそうこう)
実は使い道がない。外を歩いていてケガをすることがないためです。素手で自転車の整備をするときは高確率で手の皮がむけるため、そういう場合には必要ですが、そもそも自転車を整備するときは手袋を付けていることが多いためふつうはケガをしません。使い道はないものの、薄くて小さいため特にじゃまになることもなく、カバンの中に入れっぱなしになっています。
自宅にあるもののうち、防災ポーチに入れられそうなもの
天然ゴム背抜き手袋
自転車整備時に使います。災害時は手に装着するとケガを防げるかもしれません。ふだん絆創膏の使い道がないのに、いつ手のケガをするのかという問題がありますが。
チャック付き収納ビニル袋
自転車整備時に使っているような手袋をそのままカバンに入れるのは不衛生だと思うため、手袋はチャック付き収納ビニル袋などに入れてからカバンに入れるべきです。
圧縮タオル
汚くて一度使うとタオルごと捨てないといけなくなるような物を拭くとき(窓の外側の網などの掃除や自転車整備時)に使っています。災害時に必要かどうかはよく分かりません。もし大けがをして血があふれてくるなら、血で圧縮を解いてこのタオルを使うのかもしれません。自宅避難なら大体どの家にも自宅にタオルくらいはあると思いますが、断水時に自宅にあるタオルを洗濯できなくて、きれいなタオルの数が減ってくれば圧縮タオルが必要になるかもしれません。もし防災リュックに入れるなら本物のタオルを入れるよりも圧縮タオルを入れたほうがスペースの節約になると思います。ただし、本物のタオルと圧縮タオルはまるで別物だと思いますので、事前に圧縮タオルがどういうものかを使って確かめておくべきだと思います。
ペットボトルのフタ
圧縮タオルの解凍に必要な水の量はペットボトルのフタ1杯分です。圧縮タオルは、水をかければ膨らんでいって自動的にタオル状になるわけではなく、少量の水をかけて少し膨らませたあとは強引に広げていってタオル状にします。災害時に濡れた体を拭くために圧縮タオルを使うのにその圧縮タオルがびちゃびちゃに濡れていてどうするんだ的なことをYouTubeのコメント欄に投稿している方たちは、たぶんタオルの解凍の仕方を誤っている(解凍時に水を使い過ぎている?)か、そもそも圧縮タオルを使ったことがないのだと思います。ペットボトルのフタは、すり切り1杯で凝固剤5gになるため、凝固剤を使う際の計量にも使えます。
自宅に戻れない場合に必要な防災グッズ
これまでに私が紹介してきた私がカバンに入れている防災グッズや、自宅にあるもののうち防災ポーチに入れられそうなものは、災害遭遇後に自宅に戻ることを想定したものでしたが、ここからは災害遭遇後に自宅に戻ることができなくなり、その場にとどまることを想定した場合に必要な防災グッズの紹介です。もし地震で津波が来るなら、自分が今いる街よりも自宅のほうが海に近いなら自宅には戻れなくなります。
アルミブランケット
日中はこれを地面に敷いて寝転んで過ごします。たぶん枕がないと頭が痛くなると思いますが、私は枕はカバンかビニル袋のたばで代用したいと思います。野外で隠れてトイレをする際にも使えます。風よけにも使えます。
もちろん富裕層向け商品のほうがおすすめです。富裕層向け商品はブランケットの厚みが「0.064mm」もあります。私は趣味で家庭菜園をしており、黒マルチやトンネル用ビニルシート、畔(あぜ)マルチなどを普段から使用しているため、ビニルの厚みのことなら何となく想像がつくようなところがあるのですが、リンク先の商品のうたい文句である「少々力を入れて引っ張っても破れないくらいの強度がある」というのは「0.064mm」もあるなら「そりゃそうだろうな」としか思えないような厚みです。通常の「ヒートシート(R)」の2.5倍の厚みになっているそうです(値段もそのくらい倍増していますが)。中間層向け商品の利点は値段の安さと、ものが薄いためたぶん畳んだときのサイズが富裕層向け商品よりも小さめになることだと思います。なお、アルミブランケットは購入後、一度開いてみて自分で畳み直し、適切なサイズのチャック付き収納ビニル袋などに入れ直す必要があります。そうしておかないと、いざというときにアルミブランケットを収納できるサイズの袋を用意できなくて困ることになるかもしれません。元々入っていた袋にはたぶんもう入らなくなっていると思いますので。
100円ショップのアルミブランケット
100円ショップのアルミブランケットが貧困層向け(一般的な日本人向け)の商品になります。ただし、災害の影響は1日で終わるとは限らないため、基本的に1回使用して即捨てることが前提の使い捨て商品は防災グッズには向いていないと思います。もし大量に用意するなら、性能は別として、破損してもすぐに新しいものに入れ替えて使えるという意味では100円ショップの商品でも十分に役立つと思いますが(そのため使い捨て前提の商品でも食品用ラップフィルムなどは役に立つかもしれませんが)、あなたはアルミブランケットを常時大量に持ち運ぶつもりはありませんよね?
とはいえ、日本で震度7の地震は1995年以降7回しか起きていません。大地震その他の大災害はなかなか起きない上に、もし起きても日本全土が被害を受けるわけではなく、被害を受けるのはごく一部の範囲のため、そんなことの備えにお金を使うのは控えたいという気持ちも分かります。宝くじと防災対策は愚者の税金なのです。日本は大地震が少ない国です。日本で起きている地震は、北朝鮮の核実験時に発生するような小さな地震ばかりで、もしマグニチュードが大きい地震が起こるとしても千島列島や東京都島嶼部(推計人口2万2,631人。2025年3月1日現在)、群発地震ならトカラ列島(2021年1月1日時点で人口684人)など、人がほとんどいない日本の端のほうばかりです。日本よりも東南アジアやオセアニアのほうがよほど大地震が起きています。そのため、その辺で大地震が起きるたびに〇〇の法則などと言われて「次は日本だ」などとよく言われますが、今のところ日本ではまったく大地震が起きていません。富士山噴火にしても、鹿児島県の桜島は年間200回程度噴火しているのに、鹿児島の人たちはまるで何事もなかったかのようにふつうに生活しています。これは過去に大地震を経験したほとんどの人も、またそうでしょう。災害に対する備えを何もしていなかった人たちでも、時間が過ぎればまるで何事もなかったかのようにふつうに生活をしている一方で、備えをしていたのにお亡くなりになってしまう方がいます。災害の備えが物資の備蓄などの被災生活の備えに偏っていませんか。お備えものと一緒に津波に流されたり、津波のがれきや土砂崩れなどが原因で道路が封鎖されて自宅に帰れなくなったり、避難所に個人の物資を奪われたりしてはどうしようもありません(行政の不備・準備不足を個人を犠牲にすることにより乗り切ろうとしている。行政がお金を使うことで災害対策をするのではなく、行政の予算は上級国民が山分けしたためもう残っておらず、個人にお金を使わせることで災害対策をしようとしている。そのことが原因で、避難所が個人の物資を取り上げるなどの新たな問題が発生している。避難所に物資が充分にあるならそんな問題は発生しない)。
厚手で大きめのビニル袋
寒さをしのぐ方法で、たぶん一番安く済むのは厚手で大きめのビニル袋をアルミブランケットの代わりに使用することです。厚手で大きめのビニル袋は、商品1つ当たりの値段を見るなら100円ショップのアルミブランケットよりも値段が高いと思いますが、厚手で大きめのビニル袋は1つの商品の中にたぶん5~10枚くらいの枚数のビニル袋が入っていると思うため、ビニル袋1枚あたりの値段とアルミブランケットの値段を比べるなら厚手で大きめのビニル袋のほうが値段が安いです。厚手で大きめのビニル袋はアルミが付着していないため、アルミが熱を反射するなどの保温効果はありませんが、風が吹いていて寒いなら体をビニル袋の中に入れたり、頭から被って上部に穴を開けて顔の一部だけを出すなどして風さえしのげれば寒さが和らぐと思うため、風さえしのげればそれで良いという方にはおすすめです。厚手で大きめのビニル袋は次のページで紹介するトイレの備えにもなりますので、5~10枚入りの商品を買ってもブランケット用に使う1枚以外の残りのビニル袋が無駄になりません。すべて有効に使えます。