肥料や堆肥には使用期限がなく10万年眠っていた腐葉土もある

ネット上の情報によると肥料や堆肥には使用期限のようなものがないそうです。このページでは私が近所のホームセンターで見つけた古い肥料や堆肥を紹介したいと思います。

7年以上前の堆肥

過去ずっとお店にあった商品(パッケージ記載の刻印を見ると15.01.30と打たれており、2022年4月現在もしかすると7年以上前の商品? 平成30年(2018年)1月15日という可能性もあり、その場合は4年以上前の商品?)の中身が新しいものに変わり、原料の表示の先頭に「乾燥菌体肥料」の文字が新しく登場しているのを見つけました。山積みされたその商品の下のほうには、まだ乾燥菌体肥料の表示がない旧パッケージ商品もあったため新旧の原料を比較できるようになっていました。

  • 旧商品の原料(副産動物質肥料、樹皮、米ぬか油粕、腐植酸、醗酵鶏ふん
  • 新商品の原料(乾燥菌体肥料、樹皮、腐植酸、米ぬか油かす、魚粕、たい肥

    新商品の原料の「たい肥」が「醗酵鶏ふん」なのかどうかは私には分かりません。ここでは私が勝手に同じ緑色で塗っていますが、実際のところ同じものかどうかは私には分かりません。

パッケージ裏面の説明文「米ぬか・魚かす・バークといった3種類の良質有機原料が(~以下省略~)」を読む限りでは、旧商品の原料である「副産動物質肥料」というのはたぶん魚かすのことだと思いますが、複数の通販サイトの商品紹介ページを見ると米ぬか、酒かす、バークといった良質有機原料」「バーク堆肥や米ぬかをベースに」「材質 バーク堆肥、米ぬか等」などと書かれており、動物質肥料ではなく酒かすが使われている商品も過去にあったのかもしれません。あった(過去形)というよりも、通販サイトの商品紹介ページに今でもそう書いてある以上は、酒かすが原料の商品もまだ残っているのだと思いますが。

なお、中身が新しくなり、原料の先頭に「乾燥菌体肥料」が新たに加わっても、パッケージ裏面の説明文は旧商品のものと同じでした。商品の説明文というよりも、パッケージ下部に小さな文字で書かれた注意書きのような文章には若干違いがあり、うろ覚えのため不正確ですが「〇〇を必ずお守りください」というような文章が「〇〇を守るようご注意ください」というような文章に変わっていたと思います。メーカーの表示にも若干違いがあり「園芸部」という文字が、新旧どちらがどうだったかは忘れてしまいましたが、あるほうにはあり、ないほうにはなかったです。また、新パッケージのほうは肥料取締法に基づく表示で「枠外に記載」とされている生産した年月がどこに書いてあるかがよく分かりませんでした(どこかに書いてあると思いますが、探しても見つからなかったです)。ちなみにパッケージ表面の説明書きによるとリニューアルの前後を問わず「腐植酸は従来のたい肥の10倍含有」とされています。


私はこの商品が売り場に出てからもう1年くらいこの商品が販売されているホームセンターに行くたびに「枠外に記載」とされている生産した年月をこの商品を手に取って探していますが、私はいまだにこの商品の生産した年月を発見できていません。生産した年月はもっと分かりやすい位置に記載すべきだと思います。


大事なことを書き忘れていました。それは乾燥菌体肥料とは何かです。原料の表示はたぶん一番多く使われている材料を先頭に書くようになっていると思うのでこの堆肥は乾燥菌体肥料が主原料の堆肥だと思うのですが、新商品のパッケージ裏面の説明文は旧商品のものとほぼ同じだったため、乾燥菌体肥料とは何かが分からなかったのです。


2024年11月に生産年月の刻印が入ったこの商品を見つけました。商品の裏側の左下(↙)に書いてある会社名の上に2023.11という刻印が入っていました。売り場にはこの商品が4つ重ねて置いてあり、上2つの商品がそうでした。下2つの商品は会社名の上に刻印がない商品です。私の近所のホームセンターは、たぶん古い商品の上側や棚の手前側に新しい商品を置いていく方式で商品を補充しているため、古い商品が下側や棚の奥側に残りやすいのかもしれません。


2025年1月にはさらに新しく今度は原料などが記載してある枠のすぐ左のほう(裏面下部の真ん中のあたり)に日付の刻印を打たれ、原料に「泥炭」が加わった商品を見つけました。同じ商品でも中身はどんどん改良されているようです。

16年前の牛ふん

この1つ上で紹介している商品の右隣には「2006」と刻印の打たれた牛ふん(樹皮、ピートモス入り)がありました。2022年現在、16年前の牛ふんです(2006の意味が2020年6月でなければたぶんそう。のちに別の刻印が打たれた同じ商品を見つけたことから、この商品は16年前の牛ふんではないことが判明しました。2006とは2020年6月のことでした)。ウィキペディアによると自然界の牛の寿命は20年程度とされていますが、乳牛の寿命は5-6年、肉牛の寿命は生後2年半から3年とされています。もしかするとこのフンを出した牛はもう生きていないかもしれません。しかし、このフンを利用して作られた商品はまだこの世に残っています。

18年前の魚粉

この1つ上で紹介している商品の左上には「040715」と刻印の打たれた魚粉がありました。2022年現在、18年前の魚粉です(2015年7月4日という可能性もあります。その場合は7年前の魚粉です。2022年=令和4年の可能性もあります。「肥料取締法に基づく表示」でよく「枠外に記載」とされている生産年月は、商品により表現方法が異なるため、また、探してもどこに書いてあるかがよく分からないことがあるため、外部の人には実質分からないようになっているケースもあると思います。他の商品の話ですが、数字が鏡文字で打たれており、鏡に写さないと読めないようになっていることもありました)。この「040715」という刻印が打たれた商品の後ろには「040523」と刻印の打たれた商品がまだ2つ残っていました。「040222」と刻印の打たれた商品もありました。


その後、遅くとも2023年8月にはもうこの商品はなくなっていました。もっと値段の安い別の魚紛の商品に入れ替わっていました。

10万年前の木の葉や小枝が土に

パッケージングの年月日は新しくても中身は古いことがあります。たとえば「十万年腐葉土」という商品はパッケージ裏面の説明書きによると「木の葉や小枝などが十万年もの永い時をかけて自然完熟してできた天然の堆積腐葉土」「「十万年腐葉土」は十万年もの間、地中に眠っていた」とされています。パッケージングの年月日は新しくても、中身は十万年もの間、地中に眠っていた、木の葉や小枝などが十万年もの永い時をかけて自然完熟してできた天然の堆積腐葉土です。十万年前というと諸説ありますが、一説によると現生人類がアフリカを出てユーラシア大陸に進出した頃です(あくまでも一説です。人により言うことが異なっていますし、Wikipediaを見てもよく分からず、新発見に基づく新説まで出てきたりしていて、わけのわからないことになっているためです)。

10万年前の玉宝土

10万年前の商品は「十万年腐葉土」だけではありません。「玉宝土」という商品も「十万年腐葉土」の商品説明と似たような感じの商品説明が行われており「北海道で採掘された10万年前の木の葉や小枝などが、永い時をかけて自然完熟した天然堆積土」とされています。もし十万年腐葉土が売り切れているようなら、この宝玉土を使うと良いかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。

十万年腐葉土ともども、漫画ドラえもん1巻収録の「古道具きょう争」の序盤を用いたCMが作れそうです。のび太「あるぞ、うちの十万年腐葉土は十万年前の腐葉土だぞ!」(詳しくはこちらのサイトにある表のうち、1巻「古道具きょう争」の行を参照のこと)。別にドラえもんでなくても、教室の教壇に立つ先生に「みなさんの家にある一番古いものは何ですか?」と尋ねさせ、机に座っている小学生全員が「はい」「はい」「はい」と威勢よく手をあげる中で先生に指名された児童1人が立ち上がり、「はい、僕の家には十万年前の腐葉土、十万年腐葉土があります」と答えさせれば良いのです。